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小児矯正を希望する場合、治療にどれくらいの期間が掛かりますか? [2018年04月18日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「小児矯正の治療期間」です。
矯正で誰もが気になるのが費用と治療期間だと思います。

そして、ここでは矯正の治療期間をテーマにしてお話をしていきます。
さて、矯正の治療期間が気になるのは大人だけではなく、小児矯正にも同じことが言えるでしょう。
このため、今回は矯正の中でも小児矯正に限定してその治療期間についての説明をしていきます。

「治療期間が長い」の意見と「治療期間が短い」の意見

既に小児矯正の治療期間を調べた人であれば、歯科医ごとで回答が異なる点に気づいたかもしれません。
例えばいくつかの歯科医院のWEBサイトで小児矯正の治療期間について調べた時、
あるサイトでは「治療期間が長い」と回答しているでしょう。

しかしその一方で、別のサイトでは「治療期間が短い」と回答されていることがあるのです。
まずこうした回答の違いが生まれる理由と正しい回答について説明します。
小児矯正の場合、第一期と第二期の2つの期間に分けた治療方法を導入しています。

具体的な治療内容や期間は以下の項目で説明しますが、
流れとしては第一期治療を終えた後に第二期治療にすすむことになります。
ここで問題なのは、第一期治療を終えてから第二期治療を始めるまでに待ちの期間があるということです。

単純に治療した期間の長さ…つまり第一期治療と第二期治療のトータル期間は、
大人の矯正治療などのケースと比較してもそこまで長くはありません。
しかし、第二期治療をはじめるまでの待ちの期間まで含めて計算すると、治療期間は長くなるのです。

つまり、「第一期治療+第二期治療=治療期間」と捉える歯科医は治療期間が短いと答えますし、
「第一期治療+待ちの期間+第二期治療=治療期間」と捉える歯科医は治療期間が長いと答えるのです。
これが「治療期間が長い」と「治療期間が短い」の回答が混在している理由です。

小児矯正の治療期間(第一期治療)

さて、ここからは具体的に小児矯正の治療期間について説明していきます。
まず第一期治療ですが、この時の治療期間は一般的に1年~1年半ほどになります。

この段階では乳歯と永久歯が混ざった状態になっているため、
今後生えてくる永久歯が正常に生えそろうために顎の成長やバランスをコントロールしていきます。

基本は永久歯が正常に生えてくるためのスペース確保ですね。
乳歯を動かしてスペースを確保して、そのスペースに永久歯が生えてくるようにするのです。

小児矯正の治療期間(第二期治療)

第二期治療は、顎の成長が終わり永久歯も生えそろった後で行います。
例え第一期治療を終えても、顎の成長が終わって永久歯も生えそろわなければ第二期治療は開始できません。

このため、人によっては第二期治療を開始するまで数年待つケースもあります。
ちなみに第二期治療は基本的に大人の矯正治療と同じで、ワイヤー矯正などの方法で行います。

治療期間は一般的に1年半~2年半ほどとなりますが、
第二期治療が不要と判断された場合はこの治療は必要なくなります。

トータルの治療期間のまとめ

歯並びの状態や治療の成果は人によって異なるため、
以下で紹介するトータルの治療期間はあくまで目安として参考にしてください。

・第一期治療…1年~1年半
・第二期治療…1年半~2年半

これらの期間を足し算すると、小児矯正の治療期間は「2年半~4年」が目安ということになります。
そして、第二期治療をはじめるまでの待ちの期間まで含めた場合、治療期間はさらに長くなります。
ちなみに第二期治療が不要と判断された場合においては、「1年~1年半」が治療期間になります。

小児矯正を行うメリット

大人になってからでも矯正は可能ですが、
子供の頃に小児矯正を行っておくと3つのメリットがあります。

メリット1. 抜歯しないで矯正できる可能性が高い
小児矯正では乳歯の段階で永久歯が正常に生えるためのスペースを確保できるため、
永久歯を抜かなくても良くなる…つまり抜歯しないで矯正できる可能性が高くなります。

メリット2. 後戻りを最小限に抑えられる
矯正で動かした歯は、やがて元の位置に戻ろうとします。
これを後戻りと呼び、矯正治療後は後戻りを防ぐために保定装置の装着が必要です。
しかし小児矯正で歯並びを改善すれば、この後戻りを最小限に抑えることが可能です。

メリット3. 大人になってから歯並びの悪さが気にならない
誰もが大人になると見た目を気にするようになりますが、
大人になってから矯正すると矯正装置の見た目が気になりますし、歯並びが改善されるまで時間が掛かります。
その点、小児矯正をしておけば大人になった時に綺麗な歯並びの自分がいるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、小児矯正の治療期間についてまとめます。

1. 「治療期間が長い」の意見と「治療期間が短い」の意見 :待ちの期間を含めるか含めないかの見解の違い
2. 小児矯正の治療期間(第一期治療) :一般的に1年~1年半ほど
3. 小児矯正の治療期間(第二期治療) :一般的に1年半~2年半ほど
4. トータルの治療期間のまとめ :一般的に2年半~4年ほど
5. 小児矯正を行うメリット :抜歯しないで矯正できる可能性が高い、後戻りを最小限に抑えられるなど

これら5つのことから、小児矯正の治療期間について分かります。
第一期治療の始めから第二期治療の終わりまでの期間で考えると、
待ちの期間が生じる分治療期間は長くなります。
とは言え、実際に治療を行う期間自体は大人の矯正とそれほど変わりません。

矯正治療中、スポーツや楽器の演奏は可能ですか? [2018年04月10日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正治療中のスポーツや楽器」です。
日頃、吹奏楽やスポーツをしている人からすると矯正治療に不安を感じると思います。

と言うのも、矯正治療では矯正装置を長期間装着することになるため、
その状態でスポーツや楽器の演奏ができるのかが気になるからです。
そこで、ここでは矯正治療中のスポーツや楽器の演奏の問題について説明していきます。

矯正治療中のスポーツについて

矯正治療中のスポーツについては、具体的にどんなスポーツを行うのかで回答が異なります。
例えば野球やスケートの場合は全く問題なく、実際にプロ野球やフィギュアスケートの中継をテレビで見ると、
矯正装置を装着したままプレイしている選手を目にすることがあります。

一方、問題なのは空手や柔道などの格闘技、ラグビーのような身体がぶつかり合うスポーツです。
これらの場合、矯正装置を装着した箇所が衝撃を受けると口の中を切ってしまうのでケガにつながります。
このため可能であればこれらのスポーツは控えた方が良いのですが、
それが不可能という場合はマウスピースなどでカバーすることで行えます。

<身体能力の向上>
スポーツをしている人は矯正装置の装着を理由に矯正治療をしたくないと思うかもしれませんが、
矯正治療をすれば身体のバランスの向上や食いしばりによる力の発揮など、
実は身体能力を高めることにつながります。

矯正治療中の楽器の演奏について

楽器と言っても様々な種類がありますが、矯正治療中という状態に影響を及ぼすのが管楽器で、
つまり「吹いて音を出すスタイルの楽器」が該当します。
ただし、マウスピースの大きい金管楽器などの場合はそこまで影響はないでしょう。

問題なのはトランペットやホルンなどで、これらの楽器は唇を楽器に押し当てて演奏します。
この時に矯正装置の装置が影響し、高音が出しにくく感じることがあります。
またクラリネットなどの縦笛系の楽器は出っ歯になりやすく、矯正治療による歯の動きを妨げる原因になります。
とは言え専用のワックスを使用すれば演奏しやすくなるため、歯科医に相談すると良いでしょう。

<慣れが必要>
矯正治療中でも楽器の演奏が可能とは言え、管楽器の演奏は音が出にくいと感じるでしょう。
また、音の出し方が今までと変わってしまったとも感じるかもしれません。
このため、スムーズに演奏するためにはある程度の慣れが必要です。

矯正治療中の日常生活の注意点

矯正治療中のスポーツや楽器の演奏については上記で説明しましたが、
ではスポーツや楽器の演奏をしない人なら矯正治療における注意点は一切ないのでしょうか?
…それは違います。矯正治療中は日常生活の中でいくつか注意点があるのです。

・虫歯に注意
矯正治療中は矯正装置を装着するため、普段よりも歯磨きがしづらくなります。
このため、矯正治療中は虫歯になるリスクが高くなります。
仮に虫歯になれば症状次第で矯正治療を中断する必要があるため、矯正の治療期間が長引いてしまいます。

・口の中のケガに注意
矯正治療中のスポーツに問題があるのは、衝撃などによって口の中をケガする恐れがあるからです。
これはスポーツをしない人にも同じことが言え、
例えば矯正装置を装着したまま転んで口をぶつけると口の中を切ってしまうため、ケガへの注意が必要です。

・発音のしづらさに注意
慣れによって解消できる問題ではありますが、矯正装置を装着すると発音しづらくなります。
表側矯正の場合はほとんど問題ないですが、裏側矯正の場合はサ行やタ行が発音しづらくなるでしょう。
このため、職業柄正確な発音を求められる人は歯科医と相談した上で矯正治療を検討してください。

・矯正治療のサボリ癖に注意
取り外しできる矯正装置を装着する人に起こり得る問題です。
食事や歯磨きの時ならともかく、それ以外の時間で矯正装置の装着を怠ると矯正治療の効果が得られません。
1日10時間なら10時間、決められた時間は必ず矯正装置を装着してください。

・食事に注意
矯正治療では基本的に食事制限はないものの、
あまり固いものや粘着性の高いものを食べるのはおすすめできません。
これらのものを食べると矯正装置が破損する、もしくは食べ物が矯正装置にくっつくことがあるからです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正治療中のスポーツや楽器についてまとめます。

1. 矯正治療中のスポーツについて :格闘技や身体がぶつかり合うようなスポーツは避けた方が良い
2. 矯正治療中の楽器の演奏について :管楽器のように吹く楽器は上手く演奏するのに慣れが必要
3. 矯正治療中の日常生活の注意点 :虫歯、口の中のケガ、発音のしづらさなどに注意が必要

これら3つのことから、矯正治療中のスポーツや楽器について分かります。
矯正治療中でもスポーツや楽器の演奏は可能ですが、
行うスポーツや楽器の種類によってはおすすめできないこともあります。
このため、スポーツや楽器の演奏を行っている人は矯正治療前に歯科医に相談し、
その上で矯正治療を行うかどうかを判断するのが確実です。

小児矯正ではどのような矯正装置を使用するのでしょうか? [2018年04月01日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「小児矯正で使用する矯正装置」です。
小児矯正の場合、矯正そのもののコンセプトは大人のそれとは異なります。

と言うのも、小児矯正は永久歯が生えそろう前に行うことになるため、
今後生えてくる永久歯の生え方のコントロールや顎の成長発育がポイントになるからです。
つまり、小児矯正は従来の歯列矯正のようにただ歯を動かすだけが目的ではないのです。

このように成長の改善を視野に入れた治療方法になるため、
矯正装置にもいくつかの種類があり、噛み合わせの状態に応じてそれらの矯正装置を使い分けていきます。
では、小児矯正で使用する矯正装置には実際にどのようなものが存在するのでしょうか。

小児矯正について

小児矯正はトータルの治療期間が長くなるため、その点をデメリットとして捉える意見もあります。
しかし小児矯正は治療後の後戻りがしづらく、
さらに永久歯が生えそろった後も正常な歯並びを保ちやすいメリットがあります。

また顎の成長にもプラス効果をもたらすため、
将来起こり得る顎の変形やズレを予防しやすくなります。
そして患者さんにとって最も大きなメリットと言えるのが、抜歯の可能性が減ることです。

拡大床

読み方は「かくだいしょう」で、歯列の横幅を広げたり歯の移動をしたりするのが目的の矯正装置です。
この矯正装置の特徴は中央にネジがついていることで、これは「拡大ネジ」と呼ばれるものです。
そして、このネジを回すことで顎や歯列を横や前後に動かせます。

つまり、ネジの力で顎や歯列を拡大としているわけです。
一般的には乳歯と永久歯が混ざった時期に使用して歯列の幅を広げておき、
完全に永久歯が生えそろうのを待った後で第二期治療としてワイヤー矯正を行う流れになります。

<拡大床のメリット>
・スペースを確保できるため抜歯をせずに矯正が可能
・取り外しできるため、外出時に周囲の目を気にしなくても良い
・取り外しできるため、食事や歯磨きに不自由さを感じない

<拡大床のデメリット>
・顎の拡大においては、対応できる症例に限りがある
・対応できる症例はそこまで幅広くはないため、成長期の子供全てに対応できるとは限らない
・固定式の矯正装置を使用した場合と比べると、治療期間が長くなりやすい

FKO

読み方は「エフカーオー」で、「アクチバトール」と呼ばれることもあります。
受け口や出っ歯の顎のズレを改善するのが目的の矯正装置で、
この矯正装置は下顎の前方成長を促す機能を持っています。

出っ歯とは上顎前突のことで、文字どおり上顎が正常な位置よりも前方に突き出ている状態です。
このためFKOで下顎の前方成長を促し、元々突き出ている上顎との位置関係を調整するのです。
また、FKOは取り外し可能ですが1日10時間以上の装着が必要です。

<FKOのメリット>
・就寝時に使用すれば、日常生活の中で装着しなくても良い
・取り外しできるため、外出時に周囲の目を気にしなくても良い
・矯正装置の構造が簡単で利便性が高い

<FKOのデメリット>
・睡眠時間が10時間に満たない場合は、日常生活の中でも装着しなければならない
・装着した状態だと喋りにくさを感じる
・簡単に外せる分、その気になれば装着を疎かにしてしまえる

リンガルアーチ

受け口の改善や永久歯の生える隙間を作る効果があります。
歯の裏側から金具をつけて歯を動かす、もしくはその位置で固定します。
これによって奥歯が動かないように固定したり、歯を正常な位置に移動したりできます。

さらに永久歯の生えるスペースを確保するため、内側に生えた歯を外に押し出すこともできます。
矯正装置は自分で取り外しできないので装着したままでの生活になりますが、
食事においてはあまり固いものやくっつきやすいものさえ避ければ特に制限はありません。

<リンガルアーチのメリット>
・矯正装置は装着したままになるため、高い効果が期待できる
・凸凹のないワイヤーを使用するため、食べ物や舌の引っ掛かりが気になりにくい
・微調整が簡単なため、歯科医院で調整する際に短時間で終わる

<リンガルアーチのデメリット>
・自分で取り外しができない
・矯正装置を装着し続けることになるため、歯磨きをしっかりしていないと口の中が不潔になる
・矯正装置を舌で触れるクセがあると壊れる原因になる

まとめ

いかがでしたか?
最後に、小児矯正で使用する矯正装置についてまとめます。

1. 小児矯正について :治療期間は長くなるが、後戻りしにくく将来の顎の変形やズレを予防できる
2. 拡大床 :ネジのついた矯正装置で、歯列の横幅を広げたり歯の移動をしたりできる
3. FKO :下顎の前方成長を促せるため、受け口や出っ歯の顎のズレを改善できる
4. リンガルアーチ :受け口の改善や永久歯の生えるスペースを作れる

これら4つのことから、小児矯正で使用する矯正装置について分かります。
小児矯正の矯正装置は好きなものを選ぶというよりは、
現在の口の中の状態に合わせて適切なものを選ぶ流れになります。
ただし矯正装置ごとにデメリットもあるため、
その点も考慮して歯科医と相談しながら使用する矯正装置を決めましょう。

矯正治療を開始しようと思っていますが、日常生活で特に注意することはありますか? [2018年02月16日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正期間中の日常生活の注意点」です。
矯正期間中は矯正装置を装着した状態になるため、その関係で日常生活でいくつかの注意点が出てきます。

不自由に思うかもしれませんが、矯正治療は患者さんの協力がなければ絶対に成功できない治療です。
このため、患者さんも日常生活における注意点を守らなければなりません。
ここでお伝えする注意点を守り、矯正治療で美しい歯並びを手に入れましょう。

1. 食生活について
矯正期間中は、特に食べるのが禁止とされるような食べ物はありません。
ただし矯正装置を装着している点から、可能な限り控えた方が良い食べ物があります。

粘着性のある食べ物や固い食べ物
具体的にはガム、餅、とうもろこしなどです。粘着性のある食べ物は矯正装置にくっつくことがあり、
矯正装置に負担を掛けてしまいます。さらに固い食べ物を噛むと矯正装置が破損することがあります。

着色が起こりやすい食べ物
具体的にはカレーライス、飲み物で挙げるならコーヒーやワインなどです。
これらを飲食すると矯正装置が着色し、歯磨きしても落とせなくなる可能性があります。

矯正装置に挟まりやすい食べ物
具体的には麺類全般、繊維のある食べ物などです。矯正装置に食べ物が引っ掛かると食べカスとして残ります。
これは虫歯や歯周病の原因になりますし、長期間挟まったままになると口臭も起こります。

糖を含んだ食べ物
矯正装置を装着したままの状態だと歯磨きがしづらくなります。
さらに虫歯になると矯正治療を中断しなければならないため、虫歯予防の意味で糖の摂取は控えましょう。

2. 歯磨きについて
上記でも少し触れましたが、矯正期間中は矯正装置を装着した状態になるため、歯磨きがしづらくなります。
このため、矯正期間中は虫歯や歯周病になるリスクが高くなるのです。
仮に矯正期間中に虫歯や歯周病になれば、矯正治療を中断してそれらの治療を優先しなければなりません。

そうなると余分な治療費が掛かってしまう上、矯正治療の治療期間も長引いてしまいます。
それを防ぐために、矯正期間中は普段以上に丁寧な歯磨きを心掛けてください。
また丁寧に磨くだけでなく、歯ブラシのタイプにもこだわると良いでしょう。

3. 癖について
ほとんどの人が何らかの癖を持っていますが、中には矯正治療に悪影響を及ぼす癖があります。
例えば「頬杖をつく」や「うつ伏せで寝る」や「歯を食いしばる」などの癖、
これらは噛み合わせが悪くなる要因であり、矯正治療にも悪影響を及ぼします。

さらに子供の矯正治療の場合は、子供特有の癖にも注意してあげなければなりません。
具体的には「舌で歯を押し出す」、「指しゃぶり」…小さな子供はこうした癖を持っていることが多いですが、
これらもまた噛み合わせや歯並びが悪くなる要因であり、矯正治療に悪影響を及ぼします。

4. スポーツについて
日常生活の中でスポーツをしている人は、矯正期間中は控えた方が良いでしょう。
球技や格闘技は身体がぶつかる衝撃で矯正装置が外れてしまうことがありますし、
それどころか口の中をケガしてしまう可能性だってあります。

もし控えることが難しいのであれば、歯を保護するための専用のカバーが必要になります。
またスポーツとは異なりますが、吹奏楽をしている人は矯正装置が原因で演奏しにくくなるでしょう。
しかし慣れによって問題なく演奏できると言われていますし、この場合は控える必要もありません。

5. マウスピース矯正について
上記で説明したとおり、矯正期間中は日常生活においていくつかの注意点がありますが、
その中のいくつかはマウスピース矯正を行うことで解消されるものもあります。
例えば食事や歯磨きについてですが、マウスピース矯正ならこれらの場面で外すことも可能です。

そうすれば普段どおりの食事ができますし、歯磨きがしづらくなることもありません。
ただしマウスピース矯正は対応できる症例が少ないなどのデメリットもあるため、
担当の歯科医と相談した上で検討した方が良いでしょう。

いかがでしたか?
最後に、矯正期間中の日常生活の注意点についてまとめます。

1. 食生活について :粘着性のある食べ物、固い食べ物、着色が起こりやすい食べ物などは控えた方が良い
2. 歯磨きについて :矯正期間中は虫歯になるリスクが高まるため、普段以上に丁寧な歯磨きを心掛ける
3. 癖について :頬杖、うつ伏せで寝る、歯を食いしばるなどの癖があると、矯正治療に悪影響を及ぼす
4. スポーツについて :球技や格闘技など、身体がぶつかるようなスポーツは控えた方が良い
5. マウスピース矯正について :マウスピース矯正なら、上記のいくつかの注意点は解消できる

これら5つのことから、矯正期間中の日常生活の注意点が分かります。
こうやって挙げてみると、矯正期間中の日常生活は不自由に思えてしまうかもしれません。
確かにいくつかの注意点や制限があるのは事実ですが、それらの中には慣れで解決できる問題もあります。
また、不自由さを少しでも減らすためにマウスピース矯正を行うという選択肢もあります。

矯正治療をしても、元に戻ってしまうことがあると聞きますが? [2018年02月10日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正治療後の後戻りの問題」です。
矯正治療しても歯並びが元に戻ってしまう…そんな意見を聞いた経験がある人も多いと思います。

これは後戻りと呼ばれる現象で、確かに矯正治療で動かした歯は元の状態に戻ろうとします。
このため、そのままにしておけばせっかく整えた歯並びも元に戻ってしまうでしょう。
最も、矯正治療ではそんな後戻りを防ぐための対処も行っています。

1. 「歯は動く」と認識しておくべき
矯正治療を行うと歯を支えている骨が吸収され、その影響で歯が動きます。
そして歯が動いた後は、その箇所で再び新しく骨が形成されて歯が固定します。
とは言え、矯正治療を終えた時点では歯の周囲の骨は弱いため、不安定な状態にあります。

このため、そのままの状態で生活していると顎の動きなどによって後戻りを起こしてしまうのです。
さて、このように歯が動くという現象は実は珍しいことではありません。
噛む動作によって歯がすり減れば歯の高さが変わりますし、歯ぎしりや舌癖によっても歯は動くのです。

ですから、そもそも「歯は動くもの」と認識し、その上で矯正治療後の後戻りに対処しなければなりません。

2. 矯正治療後の歯の動きを防ぐ2つのポイント
矯正治療後に歯が動いてしまうケースは2つあります。
1つは後戻りで、これは上記で説明したとおり矯正治療後は不安定で歯が動きやすい状態にあるからです。
いずれ安定はするものの、放っておけば確実に後戻りが起こってしまいます。

もう1つのケースは、矯正治療とは無関係にクセや習慣が原因で歯が動いてしまうケースです。
具体的には歯ぎしりや食いしばり、舌で歯を押し出すなどのクセが挙げられます。
つまり矯正治療後の歯の動きを防ぐには、「後戻り」と「日常生活のクセ」…これら2つへの対処が必要です。

3. 保定装置で後戻りを防ぐ
後戻りを防ぐため、矯正治療後は矯正装置の代わりに保定装置を装着します。
保定装置はリテーナーとも呼ばれており、整った歯並びを維持させるために欠かせないものです。
さて、このリテーナー装置は大きく分けて「可動式」と「固定式」の2つのタイプがあります。

可動式の特徴は自分で取り外しができることで、マウスピース矯正のように食事や歯磨きの時に外せます。
このため不自由さが少ないものの、取り外しできる点から普段でもつい外してしまう人が多いのです。
「矯正治療は終わったから少しくらい外しても大丈夫だろう」…そう思う人は残念ながら少なくありません。

実際に矯正治療後に後戻りしてしまった人の場合、
その原因として最も多いのが保定装置を外してしまったことです。
一方固定式の特徴は可動式とは全く逆で、自分で取り外しできないことです。

このため後戻りを防ぐ効果は高いものの、取り外しできない点からメンテナンスが重要になってきます。
一般的には固定式を一定期間装着し、その後可動式に交換するパターンが多いです。
矯正治療後はこうした固定装置を装着して後戻りを防ぎます。

4. 保定期間
保定装置を装着する期間…いわゆる保定期間は一般的に1年~3年ほどになります。
1年と3年では大きな差がありますが、ここまで差が生じるのは患者さんの年齢や矯正治療の内容、
さらには歯科医院の治療方針によって保定期間の長さが異なるからです。

保定期間中は定期的にメンテナンスのための通院が必要になりますが、
この時の費用は矯正治療の費用の中に含まれているため、虫歯などの治療をしない限りは無料です。

とは言え、歯科医院によっては矯正治療の費用提示時にメンテナンスの費用を含めていないかもしれません。
このため、保定期間の費用についてはあらかじめ歯科医院に直接確認するのが確実です。

5. 日常生活のクセによる歯の移動の対処
食いしばりや歯ぎしりは歯を動かす原因になるため、
これらのクセによって矯正治療後に歯並びが変化してしまう可能性があります。
特に歯ぎしりは睡眠中に起こるものですから、自分で対処するのは難しいでしょう。

この場合、対処として効果的なのがマウスピースタイプの保定装置です。
保定装置にはマウスピースタイプのものがありますが、
睡眠中に装着しておくことで歯ぎしりによる歯への衝撃を緩和することができます。

いかがでしたか?
最後に、矯正治療後の後戻りの問題についてまとめます。

1. 「歯は動く」と認識しておくべき :矯正治療後は歯が動きやすい上、歯ぎしりなどのクセによっても動く
2. 矯正治療後の歯の動きを防ぐ2つのポイント :「後戻り」と「日常生活のクセ」への対処がポイント
3. 保定装置で後戻りを防ぐ :矯正治療後に保定装置を装着して後戻りを防ぐ
4. 保定期間 :一般的に1年~3年ほど。患者さんの年齢や矯正治療の内容によって期間が異なる
5. 日常生活のクセによる歯の移動の対処 :マウスピースタイプの保定装置が効果的

これら5つのことから、矯正治療後の後戻りの問題について分かります。
矯正治療後の保定期間は、綺麗に整った歯並びを維持するための大切な期間です。
ここで保定装置の装着を疎かにしてしまうと、せっかくの矯正治療の効果がムダになってしまいます。
このため歯科医の指示に従って保定装置をきちんと装着し、後戻りが起こらないように対処しましょう。

矯正装置をつけても、今まで通りの食事はできますか? [2018年02月02日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正期間中の食生活」です。
矯正は歯科治療の中でも治療期間が長く、平均的なケースでも1年以上掛かります。

さらに歯並びが凸凹している難しい症例の場合は、それ以上の期間が掛かることもあるでしょう。
さて、矯正期間中は基本的に矯正装置をつけたままの状態で生活することになりますが、
矯正装置をつけた状態で普段どおりの食生活を送ることはできるのでしょうか。

1. 矯正期間中の食事制限
矯正期間中は特別な食事制限があるわけではないので、絶対に食べてはいけない食べ物は存在しません。
しかし、食べることによって矯正装置にマイナス影響を与える食べ物もあり、
それを食べることで矯正装置が外れる、破損する、虫歯になるなどのリスクが高まります。
具体的には以下のような食べ物が挙げられます。

2. 濃い色の食べ物は避けた方が良い
濃い色の食べ物が治療に悪影響を及ぼすわけではないのですが、
こうした食べ物が矯正装置に着色してしまうことがあります。
特に、カレーやコーヒーなどは例え歯磨きしても着色を落とせない可能性もあります。

そうなると審美性…つまり見た目に影響が出てきます。
矯正装置が見える上にその矯正装置が着色していては、見た目も悪くなってしまうでしょう。
裏側矯正ならともかく、矯正装置を表側につけている場合は食べ物による着色に注意する必要があります。

3. 固い食べ物は避けた方が良い
矯正期間中にあまり固い物を食べると、矯正装置が破損してしまう可能性があります。
元々矯正装置は期間中、ずっと同じものを使用するわけではありません。
定期的に歯の動きに合わせて矯正装置も交換するため、それを考慮して外せる使用になっています。

このため、固いものを噛むことで矯正装置が外れることがありますし、
仮に外れてしまった場合はその都度歯科医院に行って付け直してもらわなければなりません。
それが手間にもなりますし、破損してしまった場合には手間だけでなく費用にも大きく影響してきます。

4. 糖が含まれた食べ物は避けた方が良い
矯正装置をつけることで歯磨きがしづらくなるため、
矯正期間中は普段の時よりも虫歯になるリスクが高まります。
このため矯正期間中は虫歯に注意する必要がありますし、その意味でも糖の摂取はおすすめできません。

もちろん糖を一切摂取しないのは不可能ですが、飴やチョコなどのお菓子を食べ過ぎないようにしましょう。
矯正期間中に虫歯になった場合も虫歯治療をすること自体は可能ですが、
その間は矯正を中断しなければならないですし、そうなれば治療期間が長引いてしまいます。

5. 矯正装置に挟まる食べ物は避けた方が良い
矯正装置はワイヤーやブラケットなどを使用しており、食べ物が挟まりやすくなっています。
このため、矯正装置に挟まってしまうような食べ物は避けた方が良いでしょう。
具体的にはひき肉や麺類、繊維のある食べ物などが挙げられます。

矯正装置に食べ物が挟まればそれは食べカスとなり、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
また、食べカスが詰まったままの状態であれば口臭を引き起こすことにもなるでしょう。
つまり、矯正装置に挟まる物を食べることで口の中が不衛生になってしまうのです。

6. 食生活を快適に過ごすためには
食生活を不自由なものにしないために、マウスピース矯正を行うという選択肢もあります。
マウスピース矯正は「見えない矯正」と表現されることもあって、審美性の高さが目立つ矯正方法です。
しかしそれだけでなく、食生活を快適に過ごせるというメリットがあります。

なぜならマウスピース矯正の場合、矯正装置であるマウスピースを自分で取り外しできるからです。
基本的にはつけたままになるものの、食事や歯磨きの際に外すことは問題ありません。
それによって食生活の不自由さがなくなり、歯磨きもしやすくなって虫歯や歯周病も予防できるのです。

いかがでしたか?
最後に、矯正期間中の食生活についてまとめます。

1. 矯正期間中の食事制限 :特別な食事制限はないが、矯正装置に悪影響を及ぼす食べ物は存在する
2. 濃い色の食べ物は避けた方が良い :矯正装置に着色して見た目が悪くなってしまうため
3. 固い食べ物は避けた方が良い :矯正装置が外れてしまう、もしくは破損してしまう可能性があるため
4. 糖が含まれた食べ物は避けた方が良い :矯正期間中は普段よりも虫歯になりやすいため
5. 矯正装置に挟まる食べ物は避けた方が良い :食べカスが残ることで虫歯や口臭の原因になるため
6. 食生活を快適に過ごすためには :マウスピース矯正なら食事の時に矯正装置を外すことができる

これら6つのことから、矯正期間中の食生活について分かります。
矯正装置をつけることで食生活が不自由になる点はありますが、
それを無視してしまうと治療期間が長引き、その分費用も高くなってしまいます。
1年ほどの辛抱ですから、避けられる食べ物はできるだけ避けた方が良いでしょう。

歯の表面に矯正装置が見えるのが嫌なのですが… [2018年01月18日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「見えない矯正方法について」です。
矯正治療をしたいと思いつつも迷っている人は、矯正治療において2つのことを気にしています。

1つは費用の高さ…矯正治療は健康保険が適用されないので費用は高くなります。
このため、費用の点で治療を迷うのは患者さんとして当然です。
そしてもう1つは矯正装置の装着…見た目の悪さから、目立つ矯正装置の装着に抵抗を感じる人は多いです。

しかし、後者については問題の解消方法があります。
見えない矯正装置を使用することで、矯正治療中の見た目の悪さを感じなくできるのです。

見えない矯正方法

見えない矯正治療には2つの方法があります。
1つは裏側矯正と呼ばれる方法で、従来装着するワイヤーを歯の裏側に装着します。
そうすることで表側から矯正装置が見えなくなるのです。

もう1つの方法はマウスピース矯正で、文字どおりマウスピースの矯正装置を使用する方法です。
マウスピースが透明になっているため、矯正装置を装着していることが周囲に気付かれないのです。
ではこの裏側矯正とマウスピース矯正について、以下で詳しく説明していきます。

裏側矯正のメリット

裏側矯正は舌側矯正とも呼ばれており、舌側…つまり歯の裏側に矯正装置を装着します。
このため目立たないというのが最大のメリットですが、それ以外にもメリットがあります。
まず虫歯になりにくいという点です。

歯の表面にはエナメル質がありますが、このエナメル質は歯の表側より裏側の方が厚くなっています。
このため、歯の裏側は虫歯菌の出す酸に溶けにくいという特徴を持っています。
また、歯の裏側は常に唾液が循環しているため、殺菌作用が高い箇所でもあります。

矯正装置の装着は虫歯のリスクを高めますが、
元々虫歯になりにくい裏側に装着すれば虫歯になるリスクを減らすことができるのです。
さらに、裏側矯正は唇のケガを防ぐことができます。

口元をぶつけた場合、矯正装置が表側にあれば衝撃で唇を傷つけてしまうでしょう。
その点、裏側矯正なら口元をぶつけても矯正装置と唇がぶつかり合うことがないのです。
見た目の良さ以外にも、裏側矯正にはこのようなメリットがあります。

裏側矯正のデメリット

裏側矯正にはメリットだけでなくデメリットもあります。
メリットだけでなく、デメリットにも注目してそれを把握した上で使用を検討してください。
従来の表側矯正と比較した場合の裏側矯正のデメリットは主に3つです。

1つは発音がしづらいこと…舌側に矯正装置を装着することから、どうしても発音時に違和感があります。
最も、これは慣れで解決できる問題でもあります。
2つ目のデメリットは費用の高さです。

裏側矯正の場合、患者さんに合わせたオーダーメイドの矯正装置を製作します。
このため作業に時間が掛かり、高い技術も必要です。
その点で費用が高くなっており、おおよその相場は表側矯正の1.5倍ほどになっています。

最後3つ目のデメリットは、裏側矯正に対応している歯科医院の数の問題です。
決して少なくはないものの、一般的な表側矯正に対応した歯科医院に比べると、
裏側矯正に対応した歯科医院の数は少なくなっているでしょう。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して矯正する方法です。
メリットとしては矯正装置が目立たないことが真っ先に挙げられますが、
それ以外にも自分で取り外しできるというメリットがあります。

これによって食事や歯磨きで不自由さを感じることがないですし、
歯磨きがしやすいことで矯正治療中の虫歯や歯周病を予防しやすくなります。
また、矯正装置を装着していることでの痛みが小さい点もメリットと言えるでしょう。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリットは、歯を動かす力が弱いことです。
審美性では表側矯正、さらには裏側矯正にも勝っていますが、
こうしたワイヤーを使用する矯正方法に比べて歯を動かす力が弱いのです。

このため、マウスピース矯正は対応できる症例に限りがあります。
ちなみに矯正装置…つまりマウスピース自体にもいくつか種類がありますが、
その中でもインビザラインは比較的幅広い症例に対応できます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、見えない矯正方法についてまとめます。

1. 見えない矯正方法 :裏側矯正とマウスピース矯正の2つの方法がある
2. 裏側矯正のメリット :虫歯になりにくく、ぶつけることによる唇のケガを防ぎやすい
3. 裏側矯正のデメリット :発音がしづらい、費用が高い、対応している歯科医院が少なめ
4. マウスピース矯正のメリット :自分で取り外しできるため、食事や歯磨きの時に不自由さを感じない
5. マウスピース矯正のデメリット :歯を動かす力が弱いので、対応できる症例が限られる

これら5つのことから、見えない矯正方法について分かります。
裏側矯正やマウスピース矯正なら、矯正装置の見た目の問題を解決できます。
ただし、矯正治療において重要なのは矯正装置の審美性だけではありません。
このため、裏側矯正やマウスピースを希望する際はメリットだけでなくデメリットにも注目し、
それら全てを把握して上で治療を受けるか受けないかを決めましょう。

歯は抜かないといけませんか? [2018年01月18日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正治療における抜歯の必要性」です。
矯正治療を受けようとした時、歯科医から抜歯することを告げられることがあります。

特に、治療内容として矯正装置を装着するだけのイメージをしていた人にとっては、
抜歯することを告げられることで不安を感じてしまうでしょう。
では、矯正治療では絶対に歯を抜かなければならないのでしょうか?…今回はそれについてお答えします。

抜歯をする可能性について

矯正治療で抜歯をするかどうか、その可能性はこの場で断言できません。
確かに、矯正治療では抜歯が必要になることがありますが、抜歯が必要でないこともあるのです。
歯の凸凹の度合い、前歯を覆っている唇の大きさなど、これらを総合的に判断して抜歯の必要性を考えます。

つまり、実際に診断してみないことには分からないのです。
そう考えると、最初から「抜歯をしない」と公言している歯科医院での矯正治療はおすすめできません。
抜歯が必要であるにもかかわらず抜歯せずに矯正治療を行えば、治療の失敗を招くからです。

抜歯をする目的

そもそもなぜ矯正治療で抜歯が必要なのか?…これについて分かりやすく説明していきます。
矯正治療とは歯並びを綺麗にするための治療で、歯は顎の骨となる歯槽骨によって支えられています。
とは言え、これではイメージしにくいと思うので、例を挙げて説明しましょう。

歯並びが悪いというのは、例えるなら4人掛けのソファに5人が座っている状態です。
当然綺麗に並んで座ることができず、5人は凸凹に無理やり座っている状態になります。
この場合、いくら5人を整列させても綺麗に並ぶことはできません。

何しろソファが4人掛けなのですから、そもそも5人並んでいることに問題があるのです。
ではどうすれば綺麗に座れるのか?…それは1人ソファから降ろすことです。
そうすれば人数は4人に減り、4人掛けのソファに綺麗に並ぶことができます。

矯正治療における抜歯はこれと同じ理由です。
歯を綺麗に並べようにも並ぶスペースがない…だから抜歯をしてスペースを作っているのです。

抜歯せずに矯正治療をするには

これには2つの方法があります。1つは顎を拡げることで、これは子供の矯正治療でよく用いられる方法です。
顎を拡げる矯正装置を使用し、1年以上掛けて顎を少しずつ拡げていきます。
ちなみに矯正治療をテーマにした質問の中で、こんな質問をよく聞きます。

「矯正治療は大人になってからした方が良いのか?子供の頃にした方が良いのか?」
…この答えは後者です。理由はいくつかありますが、
その中の1つとして「抜歯せずに矯正治療できる可能性が高い」というのが挙げられます。

もう1つの方法は、歯を削ることです。例えば前歯の6本を矯正治療するとして、
全ての歯を1ミリ削ればトータルで6ミリの余裕が生まれ、その隙間を使って矯正治療ができます。

ただし、いずれの場合も歯の凸凹が少ない場合のみ適応できる方法ですから、
凸凹の状態によってはやはり抜歯が必要になってきます。

抜歯をしないとどうなるか

抜歯が必要にもかかわらずそれを無視して矯正治療を行った場合、以下の2つの問題が起こります。

・口元の見た目が悪くなる
歯槽骨の幅が小さく歯が大きい場合、通常なら抜歯が必要です。
それを無視して矯正治療を行うと、歯を無理やり並べることになります。
しかし当然並びきらないため、その分歯が外側に飛び出してしまいます。

そうなると口を閉じても口元が大きく前に出てしまい、口元の見た目が悪くなってしまうのです。
また、これによって口が閉じられなくなると口呼吸になり、
口の中が渇いて虫歯や歯周病になるリスクを高めるという全く別の問題を招いてしまいます。

・後戻りが起こりやすい
誤解を招かないために最初に言っておくと、抜歯をした矯正治療でも後戻りは起こります。
後戻りとは矯正治療を終えた後、歯が元の状態…つまり治療前の歯並びの状態に戻ろうとすることです。
これを防ぐため、矯正治療を終えた後はリテーナーという保定装置を装着して対処します。

さて、抜歯が必要にもかかわらずそれを無視して矯正治療したとなると、
本来歯が綺麗に並びきらないスペースに無理やり並べたことになります。
この場合、後戻りがより起こりやすくなってしまうのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正治療における抜歯の必要性についてまとめます。

1. 抜歯をする可能性について :診断してみないと分からないため、確率はこの場で断言できない
2. 抜歯をする目的 :歯を綺麗に並べるために必要なスペースの確保
3. 抜歯せずに矯正治療するには :顎を拡げるなどの方法があるが、凸凹の状態によっては対処できない
4. 抜歯をしないとどうなるか :口の見た目が悪くなり、後戻りも起こりやすくなる

これら4つのことから、矯正治療における抜歯の必要性について分かります。
正直、大人の矯正治療では抜歯が必要になるケースが多いでしょう。
しかし、それを無視してしまえば矯正治療の失敗を招いてしまいます。
とは言え、抜歯を嫌だと感じる患者さんの気持ちは充分理解できるので、
まずは歯科医に相談し、歯並びの状態から抜歯の必要性を診断してもらうと良いでしょう。

矯正治療は歯科医によって、言うことや見解が違うのですが? [2018年01月10日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正治療における歯科医ごとの見解の違い」です。
矯正治療は健康保険が適用されないため、費用が高額になる治療です。
また治療期間も長いため、虫歯治療と違って患者さんも歯科医院選びにこだわります。

だからこそ、いくつかの歯科医院に相談してから決める人が多いのです。
さて、ここで患者さんがある疑問を感じることがあります。
それは、相談する中でそれぞれの歯科医の言うことや見解が違うというケースです。
A医院の歯科医とB医院の歯科医とで言うことが違うと、どちらが正しいのか迷ってしまいますからね。

そもそも、なぜこうした見解の違いが生じるのでしょうか?…それを考えるのが今回のテーマです。

技術の差によって生じる見解の違い

これは虫歯治療にも言えることですが、治療技術は歯科医によって違います。
そして、矯正治療の場合は特にこの治療技術の差が大きくなっているのです。
と言うのも、矯正治療は難易度の高い治療ですが、
現在の歯科医師法では歯科医師免許を持っていれば矯正治療を行えるシステムになっています。

その一方で、矯正治療には日本矯正歯科学会を中心として多くの学会が存在し、
知識と技術に秀でた歯科医だけが取得できる専門医制度が設けられています。
このため、矯正治療を行う歯科医の中には矯正治療の経験が浅い歯科医もいれば、
経験豊富で専門医の資格を持つ歯科医もいるのです。

これらの歯科医を比較すれば技術の差は歴然で、それゆえ見解や言うことに違いが生じるのです。

 矯正方法によって生じる見解の違い

矯正治療にはいくつかの方法があります。
「矯正装置を装着して歯を動かす」…この根本はどの方法も同じですが、矯正装置に違いがあります。
そして、それぞれの矯正装置によって特徴が異なります。

では例としてブラケットを使用するワイヤー矯正と、
マウスピースを使用するマウスピース矯正について考えてみましょう。
ワイヤー矯正は審美性が低いものの、マウスピース矯正に比べて歯を動かす力が強い特徴があります。

まずここで見解の違いが生まれます。ワイヤー矯正を取り扱う歯科医であれば、
歯並びが極度に悪い人に対しても一定の効果を約束するでしょう。
しかしマウスピース矯正を取り扱う歯科医であれば、歯並びが極度に悪い人には歯を動かしにくいと伝えます。

つまり取り扱っている矯正方法の違いから、矯正治療の効果の点で歯科医によって見解が違ってくるのです。

矯正装置によって生じる見解の違い

例えばマウスピース矯正を取り扱う歯科医であれば、矯正治療でマウスピースを使用します。
最も一般的なのはインビザラインで、これは世界でナンバー1のシェアを誇る実績あるマウスピースです。
ただしマウスピースの種類は他にもあり、どのマウスピースを取り扱っているかは歯科医ごとで異なります。

ちなみにマウスピース矯正は歯を動かす力がワイヤー矯正に劣るものの、
前述したインビザラインは比較的幅広い症例に対応できる強みを持っています。
しかし、アソアライナーなど他のマウスピースにおいてはインビザラインほど歯を動かす力がありません。

ここでもまた見解の違いが生まれます。マウスピース矯正に対応したAとBの歯科医院があったとして、
Aの歯科医院ではインビザライン、Bの歯科医院ではアソアライナーを取り扱っているとします。
さてここで、やはり歯並びが酷く悪い人がそれぞれの歯科医に相談したとします。

Aの歯科医はインビザラインを取り扱っているため、ある程度歯並びが悪くても対応可能と回答します。
しかしBの歯科医はアソアライナーを取り扱っているため、この場合は対応不可能と回答するかもしれません。
つまり、同じマウスピース矯正に対応した歯科医でも、
取り扱っているマウスピースの種類が異なることで見解の違いが生まれるのです。

専門医の資格に注目

このような理由から歯科医によって見解や言うことが異なるわけですが、
患者さんからすればどの歯科医の言うことが最も正しいのか疑問に思うでしょう。
そこで1つアドバイスをすると、矯正治療の技術が高い歯科医に相談することです。

そして、技術が高い歯科医を知る方法は日本矯正歯科学会の専門医の資格の有無に注目することです。
専門医の資格を取得する基準は非常に厳しいため、
その資格を持つ歯科医は一般の歯科医に比べて技術が高いのは確実です。

日本矯正歯科学会のWEBサイトではこうした専門医が在籍する歯科医院を調べることができますし、
それも都道府県別に調べることができます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正治療における歯科医ごとの見解の違いについてまとめます。

1. 技術の差によって生じる見解の違い :専門医と経験の浅い歯科医とでは、技術の差で見解が違ってくる
2. 矯正方法によって生じる見解の違い :矯正方法には種類があり、対応している方法で見解も違ってくる
3. 矯正装置によって生じる見解の違い :マウスピース矯正でもいくつか種類があり、見解が違ってくる
4. 専門医の資格に注目 :日本矯正歯科学会の専門医の資格を持つ歯科医は技術が高い

これら4つのことから、矯正治療における歯科医ごとの見解の違いについて分かります。
技術の差、矯正方法の違い、矯正装置の違い…これらが理由で歯科医の見解に違いが出ます。
この中で患者さんにとってリスクになるのは「技術の差」による見解の違いでしょう。

このリスクを回避するには、相談する時点で技術の高い信頼できる歯科医に相談することです。
そのためには日本矯正歯科学会の専門医の資格の有無に注目することです。
矯正治療は難易度の高い治療のため、治療を受ける歯科医にこだわることも大切になってきます。

マウスピース矯正と普通の矯正はどう違うのですか? [2018年01月04日]

矯正、インビザラインを行っている南浦和の歯医者さん、くろさき歯科です。
今回は、マウスピース矯正と普通の矯正はどう違うのか、について解説いたします。

マウスピース矯正は、透明な薄い板でできたマウスピースを装着して、歯並びを整える矯正方法です。“普通の矯正”というのは、一般的な矯正方法である“ブラケット矯正”を例にして、いくつかの項目に分けて違いを詳しくみていきたいと思います。

矯正装置・矯正方法の違い

(1)マウスピース矯正
薄く透明に近いマウスピースを装着して、歯並びを整えていきます。装置が透明なので、装着した時に目立たないのが、最大のメリットです。装着時の違和感も少ないです。1日20時間以上の装着が基本となりますが、食事の時や歯みがきの時には外す事ができます。

マウスピース矯正は、最初に検査・診断を行った後、そのデータをもとに、どのように歯が動いていくのかシュミレーションして、何枚かのマウスピースが作製されます。マウスピースは、治療の段階に合わせて、おおよそ2週間ごとに自分で付け替えていきます。指示どおりに付け替える事、また装着時間を守る事など、良い矯正結果を得るためには、患者様の自己管理がとても大切です。

(2)ブラケット矯正
歯のひとつひとつにブラケットという矯正装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく矯正方法です。装置を歯の表側に装着する事が多く、目立ちやすいという欠点がありましたが、最近では透明や白色の目立ちにくいブラケットも出てきていますし、歯の裏側にブラケットを装着する方法も多くみられるようになってきました。矯正装置が複雑な形をしているので、汚れが溜まりやすく、虫歯になりやすいというデメリットがあります。

適応症例の違い

(1)マウスピース矯正
マウスピース矯正は、残念ながら適応できない症例があります。歯根の移動距離が多いケースや、歯のでこぼこが大きいケース、噛み合わせの改善が必要なケースでは、マウスピース矯正だけでは、思うように治療が進まない事があります。当院では、4ミリ以上の重なりや隙間がある場合や、歯を抜いて矯正をした方が良い場合には、他の矯正方法を紹介しています。先にブラケット矯正である程度歯を動かしてから、マウスピース矯正を行う方法もあります。

(2)ブラケット矯正
ブラケット矯正は、歯並びと噛み合わせを治す事ができる矯正方法です。マウスピース矯正と比べて、歯並びや噛み合わせを細かく調整できます。ほとんどの症例に適応できる最も確実な矯正方法だといえます。

治療費用の違い

矯正治療は、保険適用外の治療となります。自費治療となるので、歯科医院ごとに費用が異なります。また、歯並びの状態により、個人差が大きいので、矯正前の相談で細かく確認しておきましょう。

(1)マウスピース矯正
費用の目安は、80万円〜100万円程度です。歯科医院によって異なりますが、装置の費用以外に、カウンセリング費用や精密検査費用、保正装置費用がかかってきます。
当院のマウスピース矯正にかかる費用は次のとおりです。
a. 初診相談料・検査料・診断料 無料(いずれも1回のみ無料)
b. 装置料50万円〜80万円

c. 調整料、観察料 5,000円(毎月の来院チェックの際にかかる費用)
d. 保定装置費用 3万円(1回)

(2)ブラケット矯正
費用の目安は、80万円〜120万円程度です。マウスピース矯正と同様、装置の費用以外に、カウンセリング費用や精密検査費用、保正装置費用がかかってきます。ブラケット矯正の種類により費用が異なり、表側ブラケット矯正の場合は80万円程度、裏側ブラケット矯正の場合は120万円程度です。表側ブラケット矯正は、マウスピース矯正とほとんど費用は変わりませんが、裏側ブラケット矯正は、割高になります。透明や白色のブラケットを希望の場合には、材料によって多少高くなる事があります。

治療期間の違い

(1)マウスピース矯正
治療期間は、平均して1年〜2年といわれています。歯並びの状態によって差が出てきます。歯を移動させる量が少ないケースでは、数ヶ月で治療が終わる事複雑なケースでは、2年以上かかる事もあります。

(2)ブラケット矯正
治療期間は、平均して2年半〜3年で、マウスピース矯正よりも時間がかかる事が多いです。裏側ブラケット矯正の場合は、通常のブラケット矯正よりも長くかかる傾向にあり3年〜となります。

(3)保定期間について
いずれの治療法も、保定期間が必要になります。矯正治療終了後、しばらくの間は歯が元の位置に戻る「あと戻り」が起こりやすくなります。保定期間とは、あと戻りを防ぐために、保定装置(リテーナー)を装着する期間です。保定期間は一般的に、歯を動かした期間と同じくらい必要だといわれています。これは、マウスピース矯正でもブラケット矯正でも同じ事が言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。マウスピース矯正とブラケット矯正の違いを「矯正装置・矯正方法」「適応症例」「治療費用」「治療期間」に分けて解説していきました。矯正方法を決める際に重要なのは、その方法が自分の歯並びに適応しているかどうかという事です。歯科医院で検査診断を受け、その上で見た目や費用、治療期間など希望に応じて歯科医師と相談しながら矯正方法を選びましょう。

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