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4月, 2018年

小児矯正を希望する場合、治療にどれくらいの期間が掛かりますか? [2018年04月18日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「小児矯正の治療期間」です。
矯正で誰もが気になるのが費用と治療期間だと思います。

そして、ここでは矯正の治療期間をテーマにしてお話をしていきます。
さて、矯正の治療期間が気になるのは大人だけではなく、小児矯正にも同じことが言えるでしょう。
このため、今回は矯正の中でも小児矯正に限定してその治療期間についての説明をしていきます。

「治療期間が長い」の意見と「治療期間が短い」の意見

既に小児矯正の治療期間を調べた人であれば、歯科医ごとで回答が異なる点に気づいたかもしれません。
例えばいくつかの歯科医院のWEBサイトで小児矯正の治療期間について調べた時、
あるサイトでは「治療期間が長い」と回答しているでしょう。

しかしその一方で、別のサイトでは「治療期間が短い」と回答されていることがあるのです。
まずこうした回答の違いが生まれる理由と正しい回答について説明します。
小児矯正の場合、第一期と第二期の2つの期間に分けた治療方法を導入しています。

具体的な治療内容や期間は以下の項目で説明しますが、
流れとしては第一期治療を終えた後に第二期治療にすすむことになります。
ここで問題なのは、第一期治療を終えてから第二期治療を始めるまでに待ちの期間があるということです。

単純に治療した期間の長さ…つまり第一期治療と第二期治療のトータル期間は、
大人の矯正治療などのケースと比較してもそこまで長くはありません。
しかし、第二期治療をはじめるまでの待ちの期間まで含めて計算すると、治療期間は長くなるのです。

つまり、「第一期治療+第二期治療=治療期間」と捉える歯科医は治療期間が短いと答えますし、
「第一期治療+待ちの期間+第二期治療=治療期間」と捉える歯科医は治療期間が長いと答えるのです。
これが「治療期間が長い」と「治療期間が短い」の回答が混在している理由です。

小児矯正の治療期間(第一期治療)

さて、ここからは具体的に小児矯正の治療期間について説明していきます。
まず第一期治療ですが、この時の治療期間は一般的に1年~1年半ほどになります。

この段階では乳歯と永久歯が混ざった状態になっているため、
今後生えてくる永久歯が正常に生えそろうために顎の成長やバランスをコントロールしていきます。

基本は永久歯が正常に生えてくるためのスペース確保ですね。
乳歯を動かしてスペースを確保して、そのスペースに永久歯が生えてくるようにするのです。

小児矯正の治療期間(第二期治療)

第二期治療は、顎の成長が終わり永久歯も生えそろった後で行います。
例え第一期治療を終えても、顎の成長が終わって永久歯も生えそろわなければ第二期治療は開始できません。

このため、人によっては第二期治療を開始するまで数年待つケースもあります。
ちなみに第二期治療は基本的に大人の矯正治療と同じで、ワイヤー矯正などの方法で行います。

治療期間は一般的に1年半~2年半ほどとなりますが、
第二期治療が不要と判断された場合はこの治療は必要なくなります。

トータルの治療期間のまとめ

歯並びの状態や治療の成果は人によって異なるため、
以下で紹介するトータルの治療期間はあくまで目安として参考にしてください。

・第一期治療…1年~1年半
・第二期治療…1年半~2年半

これらの期間を足し算すると、小児矯正の治療期間は「2年半~4年」が目安ということになります。
そして、第二期治療をはじめるまでの待ちの期間まで含めた場合、治療期間はさらに長くなります。
ちなみに第二期治療が不要と判断された場合においては、「1年~1年半」が治療期間になります。

小児矯正を行うメリット

大人になってからでも矯正は可能ですが、
子供の頃に小児矯正を行っておくと3つのメリットがあります。

メリット1. 抜歯しないで矯正できる可能性が高い
小児矯正では乳歯の段階で永久歯が正常に生えるためのスペースを確保できるため、
永久歯を抜かなくても良くなる…つまり抜歯しないで矯正できる可能性が高くなります。

メリット2. 後戻りを最小限に抑えられる
矯正で動かした歯は、やがて元の位置に戻ろうとします。
これを後戻りと呼び、矯正治療後は後戻りを防ぐために保定装置の装着が必要です。
しかし小児矯正で歯並びを改善すれば、この後戻りを最小限に抑えることが可能です。

メリット3. 大人になってから歯並びの悪さが気にならない
誰もが大人になると見た目を気にするようになりますが、
大人になってから矯正すると矯正装置の見た目が気になりますし、歯並びが改善されるまで時間が掛かります。
その点、小児矯正をしておけば大人になった時に綺麗な歯並びの自分がいるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、小児矯正の治療期間についてまとめます。

1. 「治療期間が長い」の意見と「治療期間が短い」の意見 :待ちの期間を含めるか含めないかの見解の違い
2. 小児矯正の治療期間(第一期治療) :一般的に1年~1年半ほど
3. 小児矯正の治療期間(第二期治療) :一般的に1年半~2年半ほど
4. トータルの治療期間のまとめ :一般的に2年半~4年ほど
5. 小児矯正を行うメリット :抜歯しないで矯正できる可能性が高い、後戻りを最小限に抑えられるなど

これら5つのことから、小児矯正の治療期間について分かります。
第一期治療の始めから第二期治療の終わりまでの期間で考えると、
待ちの期間が生じる分治療期間は長くなります。
とは言え、実際に治療を行う期間自体は大人の矯正とそれほど変わりません。

矯正治療中、スポーツや楽器の演奏は可能ですか? [2018年04月10日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正治療中のスポーツや楽器」です。
日頃、吹奏楽やスポーツをしている人からすると矯正治療に不安を感じると思います。

と言うのも、矯正治療では矯正装置を長期間装着することになるため、
その状態でスポーツや楽器の演奏ができるのかが気になるからです。
そこで、ここでは矯正治療中のスポーツや楽器の演奏の問題について説明していきます。

矯正治療中のスポーツについて

矯正治療中のスポーツについては、具体的にどんなスポーツを行うのかで回答が異なります。
例えば野球やスケートの場合は全く問題なく、実際にプロ野球やフィギュアスケートの中継をテレビで見ると、
矯正装置を装着したままプレイしている選手を目にすることがあります。

一方、問題なのは空手や柔道などの格闘技、ラグビーのような身体がぶつかり合うスポーツです。
これらの場合、矯正装置を装着した箇所が衝撃を受けると口の中を切ってしまうのでケガにつながります。
このため可能であればこれらのスポーツは控えた方が良いのですが、
それが不可能という場合はマウスピースなどでカバーすることで行えます。

<身体能力の向上>
スポーツをしている人は矯正装置の装着を理由に矯正治療をしたくないと思うかもしれませんが、
矯正治療をすれば身体のバランスの向上や食いしばりによる力の発揮など、
実は身体能力を高めることにつながります。

矯正治療中の楽器の演奏について

楽器と言っても様々な種類がありますが、矯正治療中という状態に影響を及ぼすのが管楽器で、
つまり「吹いて音を出すスタイルの楽器」が該当します。
ただし、マウスピースの大きい金管楽器などの場合はそこまで影響はないでしょう。

問題なのはトランペットやホルンなどで、これらの楽器は唇を楽器に押し当てて演奏します。
この時に矯正装置の装置が影響し、高音が出しにくく感じることがあります。
またクラリネットなどの縦笛系の楽器は出っ歯になりやすく、矯正治療による歯の動きを妨げる原因になります。
とは言え専用のワックスを使用すれば演奏しやすくなるため、歯科医に相談すると良いでしょう。

<慣れが必要>
矯正治療中でも楽器の演奏が可能とは言え、管楽器の演奏は音が出にくいと感じるでしょう。
また、音の出し方が今までと変わってしまったとも感じるかもしれません。
このため、スムーズに演奏するためにはある程度の慣れが必要です。

矯正治療中の日常生活の注意点

矯正治療中のスポーツや楽器の演奏については上記で説明しましたが、
ではスポーツや楽器の演奏をしない人なら矯正治療における注意点は一切ないのでしょうか?
…それは違います。矯正治療中は日常生活の中でいくつか注意点があるのです。

・虫歯に注意
矯正治療中は矯正装置を装着するため、普段よりも歯磨きがしづらくなります。
このため、矯正治療中は虫歯になるリスクが高くなります。
仮に虫歯になれば症状次第で矯正治療を中断する必要があるため、矯正の治療期間が長引いてしまいます。

・口の中のケガに注意
矯正治療中のスポーツに問題があるのは、衝撃などによって口の中をケガする恐れがあるからです。
これはスポーツをしない人にも同じことが言え、
例えば矯正装置を装着したまま転んで口をぶつけると口の中を切ってしまうため、ケガへの注意が必要です。

・発音のしづらさに注意
慣れによって解消できる問題ではありますが、矯正装置を装着すると発音しづらくなります。
表側矯正の場合はほとんど問題ないですが、裏側矯正の場合はサ行やタ行が発音しづらくなるでしょう。
このため、職業柄正確な発音を求められる人は歯科医と相談した上で矯正治療を検討してください。

・矯正治療のサボリ癖に注意
取り外しできる矯正装置を装着する人に起こり得る問題です。
食事や歯磨きの時ならともかく、それ以外の時間で矯正装置の装着を怠ると矯正治療の効果が得られません。
1日10時間なら10時間、決められた時間は必ず矯正装置を装着してください。

・食事に注意
矯正治療では基本的に食事制限はないものの、
あまり固いものや粘着性の高いものを食べるのはおすすめできません。
これらのものを食べると矯正装置が破損する、もしくは食べ物が矯正装置にくっつくことがあるからです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正治療中のスポーツや楽器についてまとめます。

1. 矯正治療中のスポーツについて :格闘技や身体がぶつかり合うようなスポーツは避けた方が良い
2. 矯正治療中の楽器の演奏について :管楽器のように吹く楽器は上手く演奏するのに慣れが必要
3. 矯正治療中の日常生活の注意点 :虫歯、口の中のケガ、発音のしづらさなどに注意が必要

これら3つのことから、矯正治療中のスポーツや楽器について分かります。
矯正治療中でもスポーツや楽器の演奏は可能ですが、
行うスポーツや楽器の種類によってはおすすめできないこともあります。
このため、スポーツや楽器の演奏を行っている人は矯正治療前に歯科医に相談し、
その上で矯正治療を行うかどうかを判断するのが確実です。

小児矯正ではどのような矯正装置を使用するのでしょうか? [2018年04月01日]

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「小児矯正で使用する矯正装置」です。
小児矯正の場合、矯正そのもののコンセプトは大人のそれとは異なります。

と言うのも、小児矯正は永久歯が生えそろう前に行うことになるため、
今後生えてくる永久歯の生え方のコントロールや顎の成長発育がポイントになるからです。
つまり、小児矯正は従来の歯列矯正のようにただ歯を動かすだけが目的ではないのです。

このように成長の改善を視野に入れた治療方法になるため、
矯正装置にもいくつかの種類があり、噛み合わせの状態に応じてそれらの矯正装置を使い分けていきます。
では、小児矯正で使用する矯正装置には実際にどのようなものが存在するのでしょうか。

小児矯正について

小児矯正はトータルの治療期間が長くなるため、その点をデメリットとして捉える意見もあります。
しかし小児矯正は治療後の後戻りがしづらく、
さらに永久歯が生えそろった後も正常な歯並びを保ちやすいメリットがあります。

また顎の成長にもプラス効果をもたらすため、
将来起こり得る顎の変形やズレを予防しやすくなります。
そして患者さんにとって最も大きなメリットと言えるのが、抜歯の可能性が減ることです。

拡大床

読み方は「かくだいしょう」で、歯列の横幅を広げたり歯の移動をしたりするのが目的の矯正装置です。
この矯正装置の特徴は中央にネジがついていることで、これは「拡大ネジ」と呼ばれるものです。
そして、このネジを回すことで顎や歯列を横や前後に動かせます。

つまり、ネジの力で顎や歯列を拡大としているわけです。
一般的には乳歯と永久歯が混ざった時期に使用して歯列の幅を広げておき、
完全に永久歯が生えそろうのを待った後で第二期治療としてワイヤー矯正を行う流れになります。

<拡大床のメリット>
・スペースを確保できるため抜歯をせずに矯正が可能
・取り外しできるため、外出時に周囲の目を気にしなくても良い
・取り外しできるため、食事や歯磨きに不自由さを感じない

<拡大床のデメリット>
・顎の拡大においては、対応できる症例に限りがある
・対応できる症例はそこまで幅広くはないため、成長期の子供全てに対応できるとは限らない
・固定式の矯正装置を使用した場合と比べると、治療期間が長くなりやすい

FKO

読み方は「エフカーオー」で、「アクチバトール」と呼ばれることもあります。
受け口や出っ歯の顎のズレを改善するのが目的の矯正装置で、
この矯正装置は下顎の前方成長を促す機能を持っています。

出っ歯とは上顎前突のことで、文字どおり上顎が正常な位置よりも前方に突き出ている状態です。
このためFKOで下顎の前方成長を促し、元々突き出ている上顎との位置関係を調整するのです。
また、FKOは取り外し可能ですが1日10時間以上の装着が必要です。

<FKOのメリット>
・就寝時に使用すれば、日常生活の中で装着しなくても良い
・取り外しできるため、外出時に周囲の目を気にしなくても良い
・矯正装置の構造が簡単で利便性が高い

<FKOのデメリット>
・睡眠時間が10時間に満たない場合は、日常生活の中でも装着しなければならない
・装着した状態だと喋りにくさを感じる
・簡単に外せる分、その気になれば装着を疎かにしてしまえる

リンガルアーチ

受け口の改善や永久歯の生える隙間を作る効果があります。
歯の裏側から金具をつけて歯を動かす、もしくはその位置で固定します。
これによって奥歯が動かないように固定したり、歯を正常な位置に移動したりできます。

さらに永久歯の生えるスペースを確保するため、内側に生えた歯を外に押し出すこともできます。
矯正装置は自分で取り外しできないので装着したままでの生活になりますが、
食事においてはあまり固いものやくっつきやすいものさえ避ければ特に制限はありません。

<リンガルアーチのメリット>
・矯正装置は装着したままになるため、高い効果が期待できる
・凸凹のないワイヤーを使用するため、食べ物や舌の引っ掛かりが気になりにくい
・微調整が簡単なため、歯科医院で調整する際に短時間で終わる

<リンガルアーチのデメリット>
・自分で取り外しができない
・矯正装置を装着し続けることになるため、歯磨きをしっかりしていないと口の中が不潔になる
・矯正装置を舌で触れるクセがあると壊れる原因になる

まとめ

いかがでしたか?
最後に、小児矯正で使用する矯正装置についてまとめます。

1. 小児矯正について :治療期間は長くなるが、後戻りしにくく将来の顎の変形やズレを予防できる
2. 拡大床 :ネジのついた矯正装置で、歯列の横幅を広げたり歯の移動をしたりできる
3. FKO :下顎の前方成長を促せるため、受け口や出っ歯の顎のズレを改善できる
4. リンガルアーチ :受け口の改善や永久歯の生えるスペースを作れる

これら4つのことから、小児矯正で使用する矯正装置について分かります。
小児矯正の矯正装置は好きなものを選ぶというよりは、
現在の口の中の状態に合わせて適切なものを選ぶ流れになります。
ただし矯正装置ごとにデメリットもあるため、
その点も考慮して歯科医と相談しながら使用する矯正装置を決めましょう。