中学受験がありますが装置の違和感で受験勉強に支障はないでしょうか?
東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正治療と受験勉強について」です。
矯正治療において、矯正装置を装着するとどうしても違和感があります。
これは考えれば当然で、今まで口の中になかったものがあるわけですから、違和感があるのは仕方ありません。
しかしタイミング次第では「仕方ない」ですまない場合があり、例えば入試を控えての受験勉強です。
そこで、受験のタイミングで矯正治療を行うことについて考えていきます。
矯正治療の受験勉強への影響
実際のところ、矯正治療が受験勉強に大きく影響するとは思えません。
矯正治療が受験勉強に影響するとすれば、それは次の2つの理由が考えられます。
・通院の頻度
・矯正装置の装着
まず「通院の頻度」ですが、これは歯科医院の治療方針や矯正の治療方法によって差があるものの、
一般的には1ヶ月に1度の頻度が目安となります。
さらに経過観察の時期などは3ヶ月~6ヶ月に1回の頻度になりますし、
1回の診療時間も平均30分ほどのため、通院が受験勉強の支障になることはないでしょう。
次に「矯正装置の装着」ですが、支障があるとすればこちらの方で、
「矯正装置を装着した時の違和感で受験勉強に集中できない」というケースです。
最も、この違和感は慣れによって解消できるため、
受験が半年以上も先であれば矯正装置を行っても問題ないでしょう。
と言うのも、その場合は受験勉強が本格的になった頃には矯正装置の装着にも慣れているからです。
一方、極端な例として「明日から受験勉強するけど今日から矯正治療を行いたい」というのはおすすめできず、
なぜなら矯正装置を装着した直後は違和感があるからです。
つまり、受験勉強開始において余裕を持ったタイミングで矯正治療を行うなら問題ありません。
矯正治療の休止について
既に矯正治療を行っているとして、どうしても受験勉強に集中できないのであれば、
矯正治療を一時休止するのも1つの方法です。
休止は止めるわけではなく中断の意味ですから、受験が終わった後は矯正治療を再開できます。
ただし休止する期間には限度があり、目安としては1ヶ月~2ヶ月が限度でしょう。
これ以上休止すると歯が完全に元の状態に戻ってしまう可能性があり、
これまでの矯正治療が全てにムダになってしまいます。
また、矯正治療を休止することで治療計画に狂いが生じるため、治療期間が長引くデメリットもあります。
一例として、休止することで「2年ほど」と説明された治療期間が「3年」に長引くこともありますし、
「非抜歯でできる」と説明されたのに「抜歯が必要」と診断されてしまうケースなどがあります。
矯正の治療期間について
今回の問題でおいてベストなのは、矯正治療と受験勉強のタイミングが完全に重ならないようにすることです。
そこでポイントになってくるのが矯正の治療期間ですが、まず一概に治療期間は断言できず、
これは歯並びの状態や矯正治療の方法によって治療期間が異なるからです。
そこで一般論で解説すると、ワイヤー矯正の場合の治療期間は一般的に1年~2年ほどです。
この期間がベースとなり、後は症例によっては治療期間が長引き、2年~3年ほど掛かることもあります。
つまり矯正の治療期間は最低でも1年ほど、長ければ3年ほどということになります。
仮に高校受験において矯正治療の支障をゼロにしたいのであれば、中学1年の時点で治療を開始すべきです。
そうすれば受験の時期に矯正治療が終わってなかったとしても、
受験勉強をする頃には矯正装置の装着に確実に慣れているため、それを支障に感じることはまずありません。
矯正治療開始のタイミングと私生活
今回は受験勉強をテーマして説明しましたが、
矯正治療開始のタイミングについてはこのように私生活を考慮することが大切です。
多くの場合、矯正治療開始のタイミングは歯の状態を目安に考えます。
「乳歯と永久歯が混ざって生えている」、「永久歯が生えそろっている」など、
歯がどんな状態で生えているのかを参考にして治療開始のタイミングを判断します。
もちろんそれも大切ですが、今回のように私生活も考慮しなければなりません。
矯正治療は虫歯のような病気の治療とは違いますから、
治療開始のタイミングが遅れることで大きな問題が発生することはありません。
大きな行事などがある場合はその旨を歯科医に伝え、ベストな治療開始のタイミングを考えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
矯正治療と受験勉強についてまとめます。
1. 矯正治療の受験勉強への影響 :通院の頻度は支障ない。矯正装置の装着は慣れていれば支障ない
2. 矯正治療の休止について :一時的な休止も可能だが、治療計画に狂いが生じる
3. 矯正の治療期間について :一概には断言できず、一般的に1年~3年が目安
4. 矯正治療開始のタイミングと私生活 :矯正治療開始のタイミングは私生活も考慮するべき
これら4つのことから、矯正治療と受験勉強について分かります。
矯正装置の装着に慣れていないと違和感があり、受験勉強に集中できないケースが考えられます。
一方、矯正装置の装着に慣れていれば、普段どおりの感覚で受験勉強できるでしょう。
と言うことは、矯正治療を検討する場合は受験を視野に入れ、
矯正装置の装着に慣れるため早いタイミングで矯正治療を行うのがベストです。
また、確実な手段として違和感が心配な場合は、受験が終わった後に矯正治療を開始しても良いですね。