子どもの矯正治療について質問です。通院には毎回親が付き添う必要はありますか?
子どもの矯正治療について質問です。通院には毎回親が付き添う必要はありますか?
東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「子供の矯正治療と通院」です。
今回お話するのは、歯科医院に限らず全ての病院の通院において親が悩む問題です。
それは、「子供が治療を受ける際は親の付き添いが絶対に必要なのか?」という点で、
小さな子供はともかく、小学校高学年や中学生なら子供1人で通院することは可能ですからね。
さて、子供の矯正治療において通院には毎回親の付き添いが必要なのでしょうか。
虫歯治療の通院と同じにしてはいけない
まず注意してほしいのが、虫歯治療の通院と矯正治療の通院を同じに捉えてはいけません。
ですから、仮に友人が「うちの子供は1人で歯科医院に行かせている」と言った場合でも、
その通院が虫歯治療のためのものなら意見としてほとんど参考になりません。
虫歯治療の場合は治療方法もある程度限定されていますし、虫歯治療以外の治療を行うこともありません。
このため、説明ができるほどの年齢の子供なら1人で歯科医院に行っても問題ないのです。
しかし、矯正治療の場合はそれと少々異なる点があるため、歯科医院としては親の付き添いをすすめています。
と言うのも、矯正治療中の通院では様々な問題が起こる可能性があるからです。
例えば「矯正装置が破損している」、「虫歯が見つかる」…こうした場合には対処や別の治療が必要なため、
歯科医はその旨を子供だけでなく親にもきちんと説明する必要があります。
親の付き添いが必要な理由
そもそもなぜ歯科医院に親の付き添いが必要なのでしょうか。
「子供が不安に思うから」が理由なら、確かに小学校高学年以上になればその心配は無用です。
しかし、親の付き添いが必要な理由はそれだけではありません。
歯科医の示した治療に対して、親が同意する必要があるからです。
矯正治療は定期的に通院し、その時の状況によっては新たな治療方法を提案することがありますし、
その際に虫歯が発見されれば虫歯治療もしなければなりません。
ここで子供が1人で通院した場合はどうなるでしょうか。
親からすれば、矯正治療中に虫歯という予想外の問題が起こったことになります。
こうした場合には直接説明が必要なため、矯正治療においては親の付き添いをすすめているのです。
確実なのは歯科医に相談すること
「子供1人で通院するのは何歳からなら良いのか?」については明確な基準がありません。
そもそも小児歯科の対象年齢においても明確な基準はなく、
歯科医院によっては中学生までを対象にしていますし、一方で高校生までを対象にしているところもあります。
こうした点は歯科医院ごとで方針も異なるでしょうから、直接担当の歯科医に相談するのが確実です。
例えば、「次回は〇〇するだけなので子供だけでも問題ない」と回答するケースもあるかもしれませんし、
治療内容関係なく「子供だけでも良い」、もしくは「付き添いが必要」と回答するケースもあるでしょう。
明確な基準がない点は親として不自由に思うかもしれませんが、
後のトラブルを防ぐためには親も付き添った方が良いでしょう。
最も、矯正治療の通院なら診療時間そのものはそれほど長くないため、長時間掛かることはありません。
子供の矯正治療は親も理解が必要
子供の矯正治療では、親も理解が必要です。
ですから「子供の問題だから子供1人で通院しても良い」と考えるのは間違いです。
費用の問題もありますし、矯正治療における日常生活の注意点もあります。
例えば「着色する食材は矯正装置の着色を招く」、「くっつきやすい食材は矯正装置に付着してしまう」、
これらは親も知っておかなければならない問題です。
その意味でも、子供の矯正治療においては親も理解すべきですし、そのためにも付き添っての通院が理想です。
そもそも、矯正治療は行ったとしても一生に一度です。
ですから大人でさえ治療に慣れた方はいないでしょうし、
今後の治療方針や現状を知る目的のためにも親の付き添いをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、子供の矯正治療と通院についてまとめます。
1. 虫歯治療の通院と同じにしてはいけない :虫歯治療は治療内容も一定のため、子供だけでの通院も可能
2. 親の付き添いが必要な理由 :歯科医の示した治療に対して親の同意が必要なため
3. 確実なのは歯科医に相談すること :子供1人での通院の可否は、担当の歯科医に相談するのが確実
4. 子供の矯正治療は親も理解が必要 :日常生活の注意点など、親も知っておくべきことが多々ある
これら4つのことから、子供の矯正治療と通院について分かります。
子供が小学校高学年や中学生になれば、1人で通院しても問題ないと思うかもしれません。
この場合確かに小さな子供ではないですから、親がいなくても治療することは可能でしょう。
しかし、歯科医は治療に関する説明とその同意を親から得なければなりません。
このため、子供の矯正治療においては親の付き添いがベストです。
ただし歯科医院ごとで方針は異なるため、確実な回答を知るには治療を受ける歯科医に相談してください。