小さな子どもを連れて来ても大丈夫ですか?

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「小さな子供を連れての来院について」です。
矯正治療で来院する場合、小さな子供を連れて来院しなければならないケースが2つあります。

1つは親御さん…例えばお母さんが矯正治療をする場合で、
子供が小さければ1人にはしておけないため、その子供を連れて来院したいと思うのは当然です。
もう1つは子供に矯正治療を受けさせたいと考えて来院するケースです。

親御さんが矯正治療をする場合

親御さんが矯正治療をする場合は、小さなお子様を連れて来院しても問題ありません。
待っている間は子供好きなスタッフが対応させていただきますし、
そもそも矯正治療における1回の診療時間はそれほど長くありません。

「矯正治療=時間が掛かる」というイメージを持つ人が多いですが、
あくまでそれは治療期間であり、その期間中の1回の診療時間は30分ほどが目安になっています。
矯正装置の装着が目的の場合は60分ほど掛かりますが、矯正装置の調整目的の場合は15分ほどで終わります。

小さな子供が矯正治療する場合

実は矯正治療は大人になってからよりも子供の時に行った方が良いと言われています。
このため、小さな子供が矯正治療を行うのは至って自然なことなのです。
ちなみに、矯正治療の最適なタイミングは永久歯と乳歯が生え変わる6歳~10歳頃とされています。

この時期は成長期で顎の骨がどんどん成長していくため、それを上手く利用して矯正治療が行えます。
さらに歯を動かしやすい時期でもあり、そのため矯正治療がスムーズに行えることも理由の1つです。
また、受け口などの場合は3歳頃から矯正治療を行うケースもあります。

子供の時に矯正治療を行うメリット

「矯正治療は子供の時に行った方が良い」の一言では、どうもピンとこない人が多いと思います。
そこで、子供の時に矯正治療を行う…すなわち小児矯正を行うメリットを挙げてみます。

非抜歯で行える可能性が高い

小児矯正は顎の骨の成長を利用して、永久歯が正常な位置に生えてくるためのスペース作りが可能です。
このため無理やりスペースを作る必要がなく、非抜歯で矯正治療を行える可能性が高くなります。
ただし状態によっては抜歯が必要となり、非抜歯で行える可能性は過去のデータから判断して70%ほどです。

大人になってから歯並びのことで悩まない

自分の歯並びの状態は大人になると気になるようになりますが、
大人になってから矯正治療を行うとなると、理想の歯並びになるまで2年や3年掛かります。
その点、子供の時に矯正治療をしておければ、大人になってから歯並びで悩むことはありません。

治療の痛みが小さい

矯正治療で痛みを感じるのは歯が動くからです。大人になってから矯正すると歯が動きにくいため、
その分大きな力が歯に掛かって動いた時に痛みを感じます。
一方子供の時は歯を動かしやすく、そのため感じる痛みも大人の場合に比べて小さくてすみます。

虫歯を予防しやすくなる

子供は大人に比べて歯磨きが上手でなく、さらにお菓子が大好きなため虫歯になりやすいですね。
歯並びが悪ければ凸凹して歯も磨きにくいため、虫歯になるリスクは一層高まってしまいます。
一方矯正治療で歯並びを改善すれば歯を磨きやすくなるため、虫歯も予防しやすくなります。

小さな子供にも矯正治療を理解してもらう

小さな子供の矯正治療を希望して来院するのは問題ないですが、
矯正治療を行うこと決断は親御さんの独断ではなく、必ず子供にも理解してもらいましょう。
と言うのも、子供の矯正治療において最も重要なのは本人の協力だからです。

子供の矯正…すなわち小児矯正では主に取り外し式の矯正装置を使用しますが、
子供が非協力的だと矯正装置を外してしまいますし、そうなると治療の成果が得られなくなります。
例え治療の成果が得られたとしても、治療期間は大幅に長引いてしまいます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、小さな子供を連れての来院についてまとめます。

1. 親御さんが矯正治療する場合 :スタッフが子供の対応をする上、矯正治療の診療時間はそれほど長くない
2. 小さな子供が矯正治療する場合 :むしろ矯正治療は子供の時に行った方が良い
3. 子供の時に矯正治療を行うメリット :非抜歯で行える可能性が高い、虫歯を予防しやすくなるなど
4. 小さな子供にも矯正治療を理解してもらう :小児矯正は子供の協力がないと治療が成功しない

これら4つのことから、小さな子供を連れての来院について分かります。
親御さんが矯正治療を行う場合、小さな子供がいても気軽に来院してください。
スタッフが対応させていただきますし、診療時間もそれほど長くないので子供も退屈しないと思います。

また、小さな子供に矯正治療を行いたい場合も問題なく、
むしろ小児矯正には大人になってから矯正治療をするよりも多くのメリットがあります。
ただし子供の協力は欠かせないため、矯正治療を行うことはしっかりと本人と話し合ってください。