仕上げ磨きの指導
本日は幼稚園へ仕上げ磨きの指導に行ってきました。夏休み前の終業式ということで、保護者が全員登園するという機会なので、親子で仕上げ歯磨きの練習をして、夏休み中の虫歯を予防しよう!という試みです。
ほとんどのお母さんが普段仕上げ磨きをしていて、中には毎食後行っているという方も数名いらっしゃいました。
まず、お母さんが座って子供の頭を腿に乗せます。
1)仕上げ磨きはいつ行うか?
→寝ている間に唾液中の細菌が大きく増加するので、寝る前が一番効果的ではありますが、寝る直前はお子さんが眠くてぐずったりしますので、夕飯後でもよいし時間に余裕のある時で良いと思います。1日1回でもよいので丁寧に行いましょう。
2)歯ブラシの選択
できれば仕上げ磨き用に1本用意しましょう。お子さんが使った子供用の歯ブラシをそのまましても良いですが、お子さんの使う歯ブラシは毛が広がりやすいので、それ用のものがあった方がよいです。
仕上げ磨き専用の歯ブラシも販売されています。ヘッドは子供用と同様に小さく、柄が長いので奥まで届かせやすいです。写真の下から2番目の「マミー」がそれ用で、一番下の幼児用に比べて柄の長さだけが違います。ちなみに一番上が小学生用で次が成人用。幼児用はヘッドがとても小さいです。
今回の「マミー」は毛の硬さが2種類あります。普通はMでよいですが、歯肉が腫れていたり痛がるようなときは軟らかいSがお勧めです。
歯磨きの仕方は基本的に大人といっしょです。
3)歯ブラシの持ち方と強さ
鉛筆持ちがお勧めです。力が強すぎにならずコントロールしやすいです。
150~200グラムが適切です。歯に当て歯ブラシを動かすとシャカシャカいうくらいの強さです。台所に秤があれば歯ブラシを当ててみると実感できます。
4)当て方と動かし方
歯の面に直角にあてて、小刻みに(=歯1本分くらい)動かします。大事なのは、歯ブラシの毛が歯と歯肉の境目まであたっていること。磨き残しがないようにするため順序良く。下の奥歯~上の奥歯~下の前歯~上の前歯の順がお勧めです。子供は下の奥歯が一番嫌がらない場所だから。
前歯の裏側は歯ブラシを縦にして。
前歯の並びが凸凹がある場合は歯ブラシを縦にして1本ずつ磨くようにします。
5)子供の虫歯のできやすい場所。
歯と歯の間~歯ブラシを正しく直角にあてることで歯と歯の間に毛先が入り込んで磨けます。
奥歯の咬む面の溝~特に6歳臼歯が生えてくる時期ですので、しっかり磨きましょう。
母乳が長かったり、ジュースなどを哺乳瓶で飲ませていると、上の前歯の裏側に虫歯ができることがありますので、注意しましょう。
以上のようなお話をしました。
幼稚園から写真をいただきました。