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院長ブログ

歯列不正は、学力へも影響を与えますか?

2018年09月14日

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「歯列不正の学力への影響」です。
子供の矯正治療を希望する親御さんは、治療の理由として学力の向上を挙げることがあります。

確かに、歯並びが悪いと学力に影響を与えるという意見を聞きますが、それは本当なのでしょうか。
それが本当だとしたら、矯正治療は子供の時に行った方が良いことになります。
そこで、ここでは歯並びと学力の関係について考えていきます。

歯列不正と学力の関係

歯列不正を治療すれば学力が高まるとは断言できません。
ただし、瞬時の思考力や判断力はしっかりと噛むことで養われると言われており、
これは過去にネズミを用いた実験で明らかにされたことです。

ネズミを2つのグループに分け、一方のグループには堅い食べ物、
もう一方のグループにはやわらかい食べ物だけを与えます。
それを一定期間続けた後、それぞれのグループに迷路を通過させます。

その結果、何度実験しても堅い食べ物を食べていたネズミのグループの方が迷路を早く通り抜けたのです。
堅い食べ物を食べていたネズミはよく噛む生活習慣を送っていましたから、
つまり噛むことで思考力や判断力が向上したとされているのです。

受験の時期の注意

歯列不正を正す…つまり矯正治療で学力が向上するなら、
受験生の子供は矯正治療をした方が良いと思うかもしれません。
しかしその場合、治療開始のタイミングによっては逆効果になるので注意が必要です。

と言うのも、矯正治療で使用する矯正装置は装着当初には違和感があるからです。
例えば、来月受験を控える子供が矯正治療を開始したとします。
そうすると矯正装置を装着している違和感から、受験勉強に集中できなくなる可能性がありますからね。

矯正装置を装着することの違和感は慣れで解消できる問題です。
しかし装着して数時間で慣れることはないため、
子供が受験の場合は受験が近ければそれが終わった後に矯正治療を開始すべきでしょう。

矯正装置へのこだわり

矯正装置を装着することでの違和感が勉強の集中の妨げになるのであれば、
矯正装置にこだわることでその問題が解消される場合があります。
例えば小児矯正においては、次の矯正装置を選択してはいかがでしょうか。

・アクチバトール
アクチバトールは自分で取り外しできる上、1日の装着時間は10時間ほどとなっています。
このため、1日10時間以上の睡眠をとっていれば装着するのは就寝時に限られ、
勉強の時間だけでなく日常生活全てにおいて矯正装置の装着が必要なくなります。

・ムーシールド
ムーシールドは3歳~5歳前後の乳歯の時期における受け口を改善できます。
装着は就寝時のみとなっているため、まだ小さな子供に勉強をさせたい場合におすすめです。
逆に永久歯が生えている年齢の子供だと、ムーシールド自体対応できません。

・インビザライン
最近人気のマウスピース矯正です。インビザラインはマウスピース矯正の中でも比較的違和感が小さく、
そのため装着による違和感が勉強の支障になりにくいのがメリットです。
10代の患者さんに合わせたインビザラインティーンと呼ばれるものも存在します。

学力における矯正治療のメリット

矯正治療が直接学力のアップになるわけではないものの、
矯正治療をすることで間接的に学力アップ、もしくは勉強においてプラス効果をもたらすのは事実です。
ちなみに、具体的には次のようなメリットがあります。

・虫歯の予防効果が高まる
虫歯で歯が痛ければ勉強どころではなく、治療のための通院も勉強の時間の妨げになるかもしれません。
しかし、矯正治療で歯並びを改善すれば虫歯を予防しやすくなります。
なぜなら歯並びの改善によって歯磨きがしやすくなり、効率良くプラークを除去できるようになるからです。

・堂々と会話できるようになる
歯並びが悪いとそれがコンプレックスになり、堂々と会話できなくなるケースがあります。
矯正治療で歯並びを改善すればそんなコンプレックスは解消され、会話することへの抵抗もなくなります。
そうなれば学校や塾でも堂々と質問でき、より勉強もはかどるようになります。

・様々な体調不良の解消
歯並びが悪い、もしくは噛み合わせが悪いことは口の中だけでなく全身の健康に悪影響をもたらします。
例えば頭痛や肩こり…これらの症状も歯並びや噛み合わせの悪さが原因で起こることもあり、
矯正治療によってそんな体調不良が解消されれば勉強により集中できるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯列不正の学力への影響についてまとめます。

1. 歯列不正と学力の関係 :過去の実験から、歯列不正は思考力や判断力に影響するとされている
2. 受験の時期の注意 :受験直前での矯正治療は矯正装置の違和感で勉強しづらくなる可能性がある
3. 矯正装置へのこだわり :アクチバトールなど、装着の違和感の問題が解消される矯正装置もある
4. 学力における矯正治療のメリット :虫歯が予防しやすくなることで勉強に集中しやすくなるなど

これら4つのことから、歯列不正の学力への影響について分かります。
矯正治療をすることで直接学力がアップするわけではないですが、
学力をアップさせるための環境作りができるのは事実です。

虫歯を予防しやすくなることで、虫歯による歯の痛みで勉強できない状況を回避できますし、
歯並びに自信を持てることで学校や塾でも堂々と質問できるようになりますからね。
その意味では、矯正治療は勉強する場面における環境を整える効果もあると言えるでしょう。