小児矯正で永久歯を抜くことは、ありますか?

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「小児矯正における永久歯の抜歯の可能性」です。
大人と子供で矯正治療をするならどちらの時期が良いのか?…この答えは「子供」です。

理由はいくつかありますが、その1つとして「永久歯を抜歯しなくてすむ」というのが挙げられます。
確かに小児矯正では永久歯の抜歯が必要ないことが多いですが、それは絶対と言えるのでしょうか。
そこで、ここでは小児矯正における永久歯の抜歯の可能性について説明していきます。

永久歯の抜歯の可能性

結論から言うと、小児矯正の場合も永久歯の抜歯の可能性はゼロではありません。
と言うのも、重度の歯列不正だとどうしても永久歯を抜歯しなければならないケースがあるからです。
最も、ケースとしては稀ですし矯正歯科学会でも小児矯正の非抜歯の割合は約7割だと報告されています。

これは、小児矯正の目標の第一が永久歯を抜歯しないことにあるからで、
小児矯正では顎の成長を促進させ、永久歯の生えるスペースを確認するのが治療方針です。
その意味でも、100%ではないものの基本的には永久歯の抜歯はしないと捉えれば良いでしょう。

小児矯正の痛みについて

抜歯を嫌がる人の理由の1つとして「痛みがあるから」が挙げられますが、
では抜歯しないですむ場合は痛みがないのでしょうか。そこで小児矯正の痛みについて説明すると、
矯正装置を装着するとそこから3日ほど痛みを感じることがあります。

これは大人の矯正治療にも言えることですが、
矯正装置を使用していると歯が動くためどうしても痛みを感じてしまうのです。
ただし、小児矯正の場合は歯が動きやすく骨もやわらかいため、大人の矯正に比べて痛みは軽くなります。

小児矯正の治療期間

小児矯正の治療期間は一定ではなく、治療の開始時期や歯列の状態によって治療期間が異なります。
ちなみに、小児矯正は乳歯列から永久歯列に生え変わるまでの治療であり、
永久歯列に生え変わるのは一般的に12歳くらいの時期になります。

このため、治療の開始時期から12歳くらいまでが治療期間と考えると良いでしょう。
ただしこれはあくまで一般的な治療期間ですし、元々の歯列の状態や骨格的な要素も絡んでくるため、
確実なのは矯正治療の専門医に実際に診断してもらうことです。

矯正装置の審美性について

大人の矯正治療では、マウスピース矯正など審美性を考慮した矯正装置を使用できます。
では小児矯正の場合、矯正装置の審美性はどうなるのでしょうか。
小児矯正では主に取り外し式の矯正装置を使用しますが、見えない設計のものを選択することも可能です。

また、ワイヤー矯正においても裏側に矯正装置を装着する方法があるため、
大人の矯正治療同様に小児矯正の場合も審美性にこだわった…言わば「見えない矯正」が可能です。
このため、見た目の悪さを理由に小児矯正をためらうのであれば、その問題は解消できると考えてください。

小児矯正の費用

小児矯正の費用は、使用する矯正装置の種類などによって異なります。
このため明確な費用は断言できないですが、目安としてはトータル30万円~60万円ほどになるでしょう。
ちなみに小児矯正は健康保険が適用されないものの、医療費控除の対象にはなっています。

医療費控除とは1年間の医療費がトータル10万円以上になった場合、所得税の一部が返還される制度です。
小児矯正は高額な費用が掛かるため、
少しでも安くなるように医療費控除の対象になることは必ず覚えておきましょう。

小児矯正の重要性

成長期の子供の歯列の状態が悪いと、顎の骨の成長に悪影響を及ぼしてしまいます。
と言うのも、正しい位置で噛めないことで顎が変形して成長してしまうことがあるからです。
また、顎が変形すれば顔の輪郭も歪んでしまいます。

このように、成長期の子供の歯列の状態の悪さは歯だけでなく顎の骨や顔の成長にも影響するのです。
そして、小児矯正ではこれら全てを視野に入れた対処を行います。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、小児矯正における永久歯の抜歯の可能性についてまとめます。

1. 永久歯の抜歯の可能性 :抜歯の可能性はゼロではないが、稀なケースでない限り非抜歯で行える
2. 小児矯正の痛みについて :矯正装置を装着して3日ほどは痛みがあるが、大人の矯正より痛みは小さい
3. 小児矯正の治療期間 :治療開始の時期から12歳くらいまで
4. 矯正装置の審美性 :大人の矯正同様に、見えない矯正方法がある
5. 小児矯正の費用 :目安としてトータル30万円~60万円ほど
6. 小児矯正の重要性 :歯だけでなく顎の骨や顔の成長も視野に入れた対処を行っている

これら6つのことから、小児矯正における永久歯の抜歯の可能性についてまとめます。
「絶対に永久歯を抜歯しない」とまでは断言できないものの、
小児矯正で永久歯の抜歯が必要になるのは稀なケースに限られます。
一方大人の矯正ではほぼ確実に永久歯の抜歯が必要になるため、
永久歯の抜歯の有無で比較しても小児矯正の方にメリットがあるのです。