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院長ブログ

小児期の指しゃぶりは、歯列にどんな影響を与えますか?

2018年05月14日

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「指しゃぶりがもたらす歯列への影響」です。
歯列とは歯並びのことですが、歯並びが悪くなる原因は様々です。

そんな原因の1つとして小児期のクセが挙げられますが、
小児期特有のクセである指しゃぶりによっても歯列が悪くなってしまいます。
そこで、ここでは小児期の指しゃぶりのクセが歯列にどんな影響をもたらすのかを説明していきます。

指しゃぶりについて

指しゃぶりは小さな子供なら必ずやるクセで、ある意味生理的な現象とも言えるでしょう。
ただしいつまでのそのクセを続けていると歯列に影響してくるため、
子供の年齢を考慮した上で少しずつ止めるように教えていきましょう。

・1歳~3歳の子供
子供が3歳にもなっていない時期だと大人の注意を理解できない可能性が高いですし、
そのくらいの時期なら永久歯が生えていないため、指しゃぶりの影響はそれほど大きくありません。
このため、1歳~3歳くらいまでは例え指しゃぶりをしていても見守るくらいの気持ちが良いでしょう。

・3歳~5歳の子供
3歳を過ぎた子供は大人の注意を少しずつ理解できるようになってくるため、
この時期に子供が指しゃぶりをしている場合は止めるように言い聞かせてあげましょう。
頭ごなしに注意するのではなく、指しゃぶりはいけないという意識付けをさせてあげてください。

・5歳以上の子供
年齢を考えると5歳になった子供は指しゃぶりのクセがなおっている可能性が高いですが、
逆になおっていない場合は永久歯の歯列に影響が出る可能性があります。
どうしてもなおらないようなら、道具を用いるなどの工夫も必要です。

…子供が指しゃぶりをするのは、赤ちゃんの時にしていた「吸う行為」なごりです。
このため、1歳や2歳の小さな子供の指しゃぶりに対してはそれほど過敏になる必要はありません。
注意を理解できる年齢になってきたら、少しずつ言い聞かせて止めるように導いてあげましょう。

指しゃぶりによる歯列への影響

指しゃぶりをしている時は、歯や顎に強い力が掛かっています。
このため成長期にこれを繰り返すことで歯列に影響し、顎の変形も引き起こしてしまいます。
例えば前歯が噛み合わなくなる開咬は指しゃぶりの影響で起こります。

これは指しゃぶりの時に上下の前歯で指を噛むことで、前歯の間に隙間が生じやすくなるからです。
また、指しゃぶりをしている時の指が上の前歯を押し続けることで出っ歯になります。
さらに指しゃぶりで指を吸うと頬の筋力で奥歯が内側に押されるため、上の歯列の幅も狭くなります。

ちなみに指しゃぶりに影響があるのは歯列だけではありません。
顎の成長に影響することで唇がめくれたような見た目になりますし、
口呼吸にもなりやすいため唾液の分泌量の低下を招き、虫歯になるリスクも高くなります。

指しゃぶりを止めさせるには

指しゃぶりを止めさせるにはどうすれば良いのか?…その基本は言葉で注意することです。
しかしそれでも止めない場合は、何か工夫をしてあげなければなりません。
一般的かもしれませんが、工夫の一例として以下のような方法があります。

・指しゃぶりをしなかったら褒める
子供は褒められることが大好きですから、その気持ちを利用します。
指しゃぶりをしないことで褒められれば、子供は指しゃぶりをしなければ褒められると認識します。
そこで、もっと褒められようとして指しゃぶりをしなくなります。

・外で遊ぶ
外で遊ぶということは、運動するということです。
運動している間は指しゃぶりをできないですし、遊具で遊ぶ場合も手を使うので指しゃぶりができません。
さらに運動による疲労で夜もすぐ寝るため、指しゃぶりをしようにもする機会がなくなります。

・子供が眠った後も少しの間そばにつく
子供は指しゃぶりを睡眠中に無意識に行うことがあります。
寝ている間は注意のしようがないため、指しゃぶりをしたらそっと外してあげましょう。
そのためにも、子供が眠った後も少しの間はそばにいてあげてください。

・道具を使用する
最近では生活における様々な便利グッズが販売されていますが、
その中には指しゃぶりを止めさせるためのグッズも存在します。
どうしてもなおらないようなら、最後の手段としてこのような道具に頼るのも1つの方法です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、指しゃぶりがもたらす歯列の影響についてまとめます。

1. 指しゃぶりについて :3歳くらいから少しずつ言い聞かせて止めるように意識付けをさせる
2. 指しゃぶりによる歯列への影響 :開咬(前歯が噛み合わなくなる)、出っ歯など
3. 指しゃぶりを止めさせるには :指しゃぶりをしなかったら褒める、外で遊ぶ、道具を使用するなど

これら3つのことから、指しゃぶりがもたらす歯列への影響について分かります。
こうしたクセが歯列に影響するのは決して稀なケースではありません。
指しゃぶり以外にも頬杖や舌で歯を押し出すなどのクセは歯列に影響し、歯並びを悪くさせてしまいます。