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院長ブログ

矯正治療は歯科医によって、言うことや見解が違うのですが?

2018年01月10日

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正治療における歯科医ごとの見解の違い」です。
矯正治療は健康保険が適用されないため、費用が高額になる治療です。
また治療期間も長いため、虫歯治療と違って患者さんも歯科医院選びにこだわります。

だからこそ、いくつかの歯科医院に相談してから決める人が多いのです。
さて、ここで患者さんがある疑問を感じることがあります。
それは、相談する中でそれぞれの歯科医の言うことや見解が違うというケースです。
A医院の歯科医とB医院の歯科医とで言うことが違うと、どちらが正しいのか迷ってしまいますからね。

そもそも、なぜこうした見解の違いが生じるのでしょうか?…それを考えるのが今回のテーマです。

技術の差によって生じる見解の違い

これは虫歯治療にも言えることですが、治療技術は歯科医によって違います。
そして、矯正治療の場合は特にこの治療技術の差が大きくなっているのです。
と言うのも、矯正治療は難易度の高い治療ですが、
現在の歯科医師法では歯科医師免許を持っていれば矯正治療を行えるシステムになっています。

その一方で、矯正治療には日本矯正歯科学会を中心として多くの学会が存在し、
知識と技術に秀でた歯科医だけが取得できる専門医制度が設けられています。
このため、矯正治療を行う歯科医の中には矯正治療の経験が浅い歯科医もいれば、
経験豊富で専門医の資格を持つ歯科医もいるのです。

これらの歯科医を比較すれば技術の差は歴然で、それゆえ見解や言うことに違いが生じるのです。

 矯正方法によって生じる見解の違い

矯正治療にはいくつかの方法があります。
「矯正装置を装着して歯を動かす」…この根本はどの方法も同じですが、矯正装置に違いがあります。
そして、それぞれの矯正装置によって特徴が異なります。

では例としてブラケットを使用するワイヤー矯正と、
マウスピースを使用するマウスピース矯正について考えてみましょう。
ワイヤー矯正は審美性が低いものの、マウスピース矯正に比べて歯を動かす力が強い特徴があります。

まずここで見解の違いが生まれます。ワイヤー矯正を取り扱う歯科医であれば、
歯並びが極度に悪い人に対しても一定の効果を約束するでしょう。
しかしマウスピース矯正を取り扱う歯科医であれば、歯並びが極度に悪い人には歯を動かしにくいと伝えます。

つまり取り扱っている矯正方法の違いから、矯正治療の効果の点で歯科医によって見解が違ってくるのです。

矯正装置によって生じる見解の違い

例えばマウスピース矯正を取り扱う歯科医であれば、矯正治療でマウスピースを使用します。
最も一般的なのはインビザラインで、これは世界でナンバー1のシェアを誇る実績あるマウスピースです。
ただしマウスピースの種類は他にもあり、どのマウスピースを取り扱っているかは歯科医ごとで異なります。

ちなみにマウスピース矯正は歯を動かす力がワイヤー矯正に劣るものの、
前述したインビザラインは比較的幅広い症例に対応できる強みを持っています。
しかし、アソアライナーなど他のマウスピースにおいてはインビザラインほど歯を動かす力がありません。

ここでもまた見解の違いが生まれます。マウスピース矯正に対応したAとBの歯科医院があったとして、
Aの歯科医院ではインビザライン、Bの歯科医院ではアソアライナーを取り扱っているとします。
さてここで、やはり歯並びが酷く悪い人がそれぞれの歯科医に相談したとします。

Aの歯科医はインビザラインを取り扱っているため、ある程度歯並びが悪くても対応可能と回答します。
しかしBの歯科医はアソアライナーを取り扱っているため、この場合は対応不可能と回答するかもしれません。
つまり、同じマウスピース矯正に対応した歯科医でも、
取り扱っているマウスピースの種類が異なることで見解の違いが生まれるのです。

専門医の資格に注目

このような理由から歯科医によって見解や言うことが異なるわけですが、
患者さんからすればどの歯科医の言うことが最も正しいのか疑問に思うでしょう。
そこで1つアドバイスをすると、矯正治療の技術が高い歯科医に相談することです。

そして、技術が高い歯科医を知る方法は日本矯正歯科学会の専門医の資格の有無に注目することです。
専門医の資格を取得する基準は非常に厳しいため、
その資格を持つ歯科医は一般の歯科医に比べて技術が高いのは確実です。

日本矯正歯科学会のWEBサイトではこうした専門医が在籍する歯科医院を調べることができますし、
それも都道府県別に調べることができます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正治療における歯科医ごとの見解の違いについてまとめます。

1. 技術の差によって生じる見解の違い :専門医と経験の浅い歯科医とでは、技術の差で見解が違ってくる
2. 矯正方法によって生じる見解の違い :矯正方法には種類があり、対応している方法で見解も違ってくる
3. 矯正装置によって生じる見解の違い :マウスピース矯正でもいくつか種類があり、見解が違ってくる
4. 専門医の資格に注目 :日本矯正歯科学会の専門医の資格を持つ歯科医は技術が高い

これら4つのことから、矯正治療における歯科医ごとの見解の違いについて分かります。
技術の差、矯正方法の違い、矯正装置の違い…これらが理由で歯科医の見解に違いが出ます。
この中で患者さんにとってリスクになるのは「技術の差」による見解の違いでしょう。

このリスクを回避するには、相談する時点で技術の高い信頼できる歯科医に相談することです。
そのためには日本矯正歯科学会の専門医の資格の有無に注目することです。
矯正治療は難易度の高い治療のため、治療を受ける歯科医にこだわることも大切になってきます。