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院長ブログ

矯正学会認定医・指導医・専門医とは?

2017年12月01日

東京護国寺駅の歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
今回のテーマは「矯正学会認定医・指導医・専門医について」です。
矯正治療は虫歯のように気軽に歯科医院に行って治せる治療ではありません。

実際、近くの歯科医院に行っても矯正治療は行っていないというケースが多いでしょう。
ちなみに、矯正治療を行っている歯科医院は診療科目として矯正歯科に対応していなければなりません。
つまり、矯正治療はそれだけ難易度の高い治療というわけです。

さて、治療の難易度が高いとなると患者さんにとって気になるのが歯科医の腕の良さです。
高額な矯正治療を受けるなら、少しでも腕の良い歯科医の元で治療を受けたいと思うでしょうからね。
そして、そんな歯科医の腕の知る参考となるのが矯正学会における資格の有無なのです。

日本国内の歯科医師法の問題点

日本国内の歯科医師法では、歯科医師免許を所持していれば歯科治療における全ての治療が可能です。
つまり歯科医師免許を所持して歯科医院を開院すれば、
例え未知の分野であろうとそれが歯科治療である限り、開院した歯科医院で治療が行えてしまうのです。

このシステムには大きな問題点があります。歯科治療というのは虫歯や歯周病の治療だけではありません。
インプラント、顎関節症、歯列矯正など、これらの最先端治療は難易度が高く、
経験と実績によって知識と技術に長けた歯科医でなければとても安全で精密な治療は行えません。

しかし現状の歯科医師法では歯科医師免許さえ所持していれば、
例え免許取得1日の新米の歯科医でもこうした難しい治療を行えてしまうのです。
当然患者さんとすれば、こうした歯科医から治療を受けることはリスクを高めることになるのです。

日本矯正歯科学会

上記の説明から言えるのは、「矯正治療を受ける際、信頼できる歯科医をどうやって見極めるのか?」です。
その判断基準として最も確実なのが、日本矯正歯科学会における資格の所持です。
日本では矯正治療など各科の専門医の育成に力を入れており、そのための多くの学会が存在します。

そして、その中でも最も会員数を誇るのが日本矯正歯科学会です。
日本矯正歯科学会では認定医・専門医の資格制度を設けており、
一定の基準を満たした歯科医に対してこれらの資格が与えられます。

ただしその基準は非常に厳しく、認定医・専門医の資格を取得するには高い技術と経験と知識が要求されます。
このため、日本矯正歯科学会の認定医・専門医の資格を所持する歯科医であることが、
患者さんにとって「腕の良い矯正歯科医」ということになるのです。

日本矯正歯科学会・認定医と専門医

<日本矯正歯科学会・認定医>
最も基本的な資格で、取得するためには以下の条件が必要です。

歯科医師免許を有すること
歯科医師免許取得後、5年以上継続して学会会員であること
学会指定研修機関において、5年以上矯正歯科研修を修了したもの
学会の認めた学術刊行物において、矯正歯科臨床に関する報告を発表したもの
学会倫理規定を遵守するもの

<日本矯正歯科学会・専門医>
認定医の中で特に技術と経験が優秀であるものを選抜し、日本矯正歯科学会・専門医の制度を敷いています。
そして、専門医の資格を取得するためには以下の条件が必要です。

日本矯正歯科学会・認定医の資格を有する歯科医師であること
10年以上継続して学会の会員であること
学会の定めた10種類の課題症例を自分で治療し、
なおかつそれら全ての治療結果が学会の定めた基準を満たして合格すること
過去10年以内に学会の定めた刊行物、もしくは学術集会において矯正歯科に関する発表をしたもの
学会倫理規定を遵守するもの

…それぞれこうした厳しい条件が要求されます。
ちなみに、他科の専門医の資格を所持していても問題ないため、日本矯正歯科学会・専門医の資格だけでなく、口腔外科やインプラントなどの専門医の資格も所持している歯科医も存在します。

日本矯正歯科学会・認定医と専門医の在籍確認

上記までの説明から、患者さんとすれば矯正治療を受ける際、
日本矯正歯科学会・認定医や専門医の資格を所持する歯科医に治療を受けたいと考えることでしょう。
そこで問題なのは、こうした資格を所持する歯科医がどこの歯科医院に在籍しているのかという点です。

それを知る簡単な方法は、学会…つまり「日本矯正歯科学会」のWEBサイトです。
日本矯正歯科学会のWEBサイトでは、
日本国内全てを対象に日本矯正歯科学会・認定医と専門医が在籍している歯科医院が掲載されています。

例えば愛知で検索した場合、愛知県に存在する日本矯正歯科学会・認定医と専門医の名簿一覧、
さらに在籍している歯科医院名、住所、電話番号が掲載されています。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正学会認定医・指導医・専門医についてまとめます。

1. 日本国内の歯科医師法の問題点 :歯科医師の免許があれば、歯科治療の全てを行えてしまう
2. 日本矯正歯科学会 :矯正治療の専門医の育成に力を入れており、資格制度を設けている
3. 日本矯正歯科学会・認定医と専門医 :それぞれ資格を取得するための条件は厳しくなっている
4. 日本矯正歯科学会・認定医と専門医の在籍確認 :日本矯正歯科学会のWEBサイトで確認できる

これら4つのことから、矯正学会認定医・指導医・専門医について分かります。
歯科治療を受ける歯科医院選びの基準は、虫歯などの場合は距離を最優先する人が大半です。
しかし矯正治療は難易度が高い治療ですから、
距離ではなくこうした資格を所持する歯科医の在籍を基準にするべきです。