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院長ブログ

筋機能療法って何?

2017年08月21日

文京区護国寺駅近くの歯医者さん、ミューズ矯正歯科です。
<今回のテーマは「筋機能療法とは何か」です。
矯正治療によって歯並びの悪さは改善できますが、残念ながら矯正治療にも限界があります。

具体的には、お口の状態によっては矯正治療が順調に進まない、
さらには矯正治療ができても後戻りしてしまうといったケースもあるのです。
そして、そんなケースが起こらないようにするためのキーとなるのが筋機能療法です。

筋機能療法とは

唇、舌、顔の筋肉など、いわゆる口の周りの筋肉を鍛えることでバランスを整え、
正常に機能させるためのプログラムです。ちなみに、MFTや口腔筋機能療法とも呼ばれています。
さて、舌癖や口腔習癖や口呼吸によるドライマウス、これらは不正咬合の原因となります。

そして、これらを改善するために行うのが筋機能療法であり、そのための様々なプログラムがあります。
ちなみに、筋機能療法には美容の効果もあるとされており、
もちろんそれがメインではないのですが、筋機能療法には顔のラインを引き締める効果もあるのです。

筋機能療法を行う目的

筋機能療法の目的を一言でお伝えすると「不正咬合の改善」です。
お口の周りの筋肉が弱くバランスが悪くなると舌で前歯が押され、様々なケースの不正咬合を引き起こします。
前歯が開く「開咬」、出っ歯と呼ばれる「上顎前突」、受け口になる「反対咬合」などがそれに該当します。

こうした舌癖があると矯正治療にも影響し、矯正が順調に進まない、後戻りするなどの問題が起こります。
筋機能療法を行うことでそういった矯正治療への問題を改善できますし、
状態によっては、矯正装置なしで筋機能療法のみで不正咬合がある程度改善できることもあるのです。

筋機能療法の方法

本来、筋機能療法は矯正歯科医院で歯科医、もしくは歯科衛生士によって行われます。
最も、全ての歯科医や歯科衛生士ができるわけではなく、
それができるのはセラピストとしてトレーニングされた歯科医や歯科衛生士に限られます。

プログラムはレッスン形式になっており、
レッスン1からレッスン10までの10ステップに分けられています。
レッスン1から始めて1回のレッスンにつき約10分で1日2回行い、 2週間繰り返したら次のレッスンに進みます。

本来ならセラピストの指導の元で行うのが理想ですが、レッスン内容を知っていれば自身でも行えます。

筋機能の状態を知る自己診断

筋機能の状態を自身で知るのは難しく、問題があっても気付かない人がほとんどです。
そこで、あくまで目安ではあるものの自身の筋機能の状態を知る自己診断の方法を紹介します。

  • 舌の脇が歯形のようになってへこんでいる …低位舌の可能性
  • 普段お口を開けた状態になっていることが多い …唇の筋力が弱い可能性
  • お口を閉じた時に「へ」の字になってしまう …唇の筋力が弱い可能性
  • 飲み物を飲む時、前歯で舌を咬む癖がある …異常嚥下癖の可能性
  • 「さ行」と「た行」の発音時、歯と歯の間から舌がでる …異常嚥下癖の可能性

ちなみに低位舌とは舌の先端が下顎前歯の裏側にある状態で、
異常嚥下癖というのは正しい飲み込みができない状態です。
上記の項目に該当することが1つでもあった人は、ぜひ筋機能療法の実践をおすすめします。

筋機能療法をした方がいいケース

筋機能療法での症状改善が推奨されるケースとして代表的なのが、「指しゃぶり」や「舌癖」のある人です。
「指しゃぶり」は子供なら仕方ないと思うかもしれませんが、指の影響で上下の噛み合わせが悪くなりますし、
上の前歯を裏側から押し続けることになって開咬や上顎前突を引き起こしやすくなるのです。

そして、「舌癖」は常に前歯を舌で押し出すことで、歯並びが悪くなってしまいます。
また、筋機能療法では舌を鍛えることができるので、
特に問題がない場合でも楽器を演奏している人などにはおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、筋機能療法とは何かについてまとめます。

  1. 筋機能療法とは :不正咬合改善のため、唇や舌や顔の筋肉などを鍛えてバランスを整えるプログラム
  2. 筋機能療法を行う目的 :不正咬合の改善。不正咬合は矯正治療にも影響してしまう
  3. 筋機能療法の方法 :10段階に分けられたプログラムをセラピストの指導の元で実践する
  4. 筋機能の状態を知る自己診断 :舌の脇が歯形のようにへこんでいる場合などは問題がある
  5. 筋機能療法をした方がいいケース :「指しゃぶり」や「舌癖」がある人。楽器を演奏する人にもおすすめ

これら5つのことから、筋機能療法とは何かが分かります。
矯正治療を行う時、その成功率を高めるために筋機能療法の併用が必要な場合もあります。
また、咬み合わせによっては矯正治療の後に筋機能療法を行った方がいい場合もあります。

現状では筋機能療法を知らない、聞いたことがないという人は多いでしょうが、
矯正治療を検討する人はぜひ知っておいた方がいいですし、
症状次第では矯正治療をすることなく筋機能療法だけで症状が改善する可能性もあるのです。